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カティンの森 [DVD]

価格: ¥5,040
カテゴリ: DVD
ブランド: アルバトロス
Amazon.co.jpで確認
胸が締め付けられる ★★★★★
この映画の最終章、カティンの森に乾いた拳銃の発射音は響く、
将官、大佐クラスはソ連秘密警察NKVDの地下処刑室で
NKVD幹部が確認したのち、ただちに頭に銃弾が打ち込まれる
遺体は専用口から引き上げられトラックへ、処刑室の血溜まりは
バケツの水で流され次の処刑、また次・・・
他の将校は大きく掘られた墓穴の前で頭に銃弾を打ち込まれ投げ込まれる
次、また次・・・淡々と流れる映像に絶望と悲しみ
重苦しく苦しくて胸が張り裂けそう、ポーランド国民の気持ちや如何・・・

1939年9月1日、ヒットラーは「ドイツは平和を欲する」と
演説しながら、突如ポーランドに侵攻、17日に東からスターリンのソ連が侵攻
中欧の強国と謳われたポーランドは潰え、地図から抹殺された。

ワルシャワはもはやないと言うモロトフの冷酷な宣言
ドイツの冷徹な残虐さ、ソ連の野蛮で悪辣な残虐さ
隷属を強いられたポーランド国民の悲劇を垣間見る。
歴史的背景を知りその上での鑑賞すべき、この作品の重さと深さを考えたい。

ワイダの絶望の深さが迫ってくる作品です。 ★★★★☆
アンジェイ・ワイダがNHKハイビジョン特集のなかで『カティンの森』がモスクワで上映された事が感慨深いと語っていたのを見て、是非見てみたいと思っていた作品だ。といいながら岩波ホールで上映された時は見落としてしまったのだから情けない。尤もホールで見た方の言葉もない衝撃という感想を聞くと行かなくて良かったとも思う、とりわけ二人ではね。余談ですが、友人や妻、恋人と映画を観に行って感想を語り合う時のためらいのような感覚って厭だよね。でDVDでの鑑賞となってしまった感想は登場する人物の整理ができないうちにストーリーが進んでしまうという、映画の出来として多少の問題がありますが、皆さんの評するようにラストの衝撃には呆気にとられます。最も感じたのは、歴史という大きな歯車が回転する時、人間はちっぽけなもので、まさに頭に一発、ズドンで終わってしまうという真理でしょうか。そしてワイダの『灰とダイヤモンド』の“一発の銃弾の重さ”と対比させて描きたかった絶望の深さと、声高に糾弾し語っていないからこその、更に深い怒りを感じましたね。ただ『カティンの森』が祖国ポーランドを撮り続けたワイダの集大成だということに異論はないものの、流れた時間が第二次大戦下、ワルシャワ蜂起、そしてソ連が支配した戦後を描いた抵抗三部作の当時の切迫感を失わさせているのもまた止むを得ない事実だろうね。
ポーランド人にとってカティン事件は非常に重要なもの。歴史を学ぶ上で是非見てください ★★★★☆
ちょうど5月のゴールデンウィークにポーランドに旅行した際、カティンの追悼記念行事があり、この歴史上の事件を知ったのだが、こういうDVDは、歴史を学ぶ上で非常に貴重なものだ。

今年2010年にポーランドの大統領がカティンに追悼にいった際に、その飛行機が墜落するという事件があり、それとあわせて、本当に多くの人たちが追悼行事に参加していた。そのなかの一人が、急に僕に写真を渡してくれたので見てみると、大統領夫妻の写真だった。本当に愛されていたのだろう。

ナチスもそうだけれど、組織が悪行に向けて動き出すといかに、恐ろしいことになるかということが思い知らされる。ロシア軍の一人ひとりはただただ「仕事」をしているという意識しかないわけで、家に帰ればみなよいお父さんなんだろうと思うと、本当にこわい。

ロシアは、自分達がポーランドの将校達を惨殺しておきながら、ドイツに戦争に勝つと、事件をナチスのせいにしようとした。こういう歴史の捏造というのは常にあるわけで、こういうのを見ると、われわれの知っている歴史がどれだけ真実か疑わしくなる。勝者による歴史とよく言われるが。。。
この悲惨の全体は何だったのか ★★★★★
見終わってからずっと、「凄い映画を見た」という冷や汗みたいな戦慄が体の中から消えない。

第二次世界大戦を扱った映画や、ナチスの大量虐殺を描いた映画に関心を持ってたくさん見てきたけれど、また新しく、歴史の真実から冷たく突き放されたような気がする。言いようのない恐怖と暴力を、お前は全然分かっていない、と。

収容所に連行された夫や息子たちが、知らないうちに、無事を願う家族の気持ちをよそに、ぷつんと殺されてしまう。帰還を待ちわびる母や妻たちはまだ、そのことを知らない。クラクフの古い尖塔に漉される淡い光や、成長していく少女たちは美しいのに、全編を通してその救いのなさが寒気のようにまとわりついて消えないのだ。

死が唐突に現実のものとなると知った兵士たちの引き攣った眼。無慈悲に、躊躇いなく、機械的に後頭部を打ち抜いていく銃弾。いつの時代もどこにでもいる平和な家族が、土足で踏み込まれ、引き離され、他の家族には想像も付かない森の奥で、土の中にめり込んで殺されていくのはこういうことなのかと、これでもかというくらいに突きつけられる。

戦いが終わり、支配者が代われば、新しい時代の波に飲み込まれていくことになるポーランドの人々の姿も重層的に描かれている。ソ連の虐殺を免れたポーランドの兵士は、あの虐殺が「ナチスの仕業」だと真実を書き換えざるを得ず、自分の心を偽りながらも新しい波に乗っていく側と、それを拒む側。それぞれの悲しみと戦後が描かれるのだが、この悲惨の全体は何だったのか、という問いかけにはいつまでも終わりがないのだ。

ラストシーンを見れば、この虐殺事件で父親を失ったワイダ監督の「描ききる」という強い意志を感じずにはいられない。
今語られる事件の真実 ★★★★★
 長く歴史的事実から伏せられていた「カティンの森事件」の真実が、映画化されました。僕たちは、この事件をほとんど知らされませんでした。後で、ドイツによる虐殺事件と聞いて、納得していたのですが、真実は旧ソ連軍によるものと判明。判明というより、意図的に隠ぺいされていたといっても過言ではありませんね。
 旧ドイツと旧ソ連から挟むように攻められたポーランドは、壊滅。両国に占領された後の、国民の生活が前半で物語られています。後半は、旧ソ連に解放されたことにより、従わなければいけなかった国家と真実を求める国民の葛藤が、よく描かれています。そして最後は、カティンの森で起きた虐殺の実情。
1989年のベルリンの壁崩壊から共産主義体制の解体後、戦争と冷戦体制下での真実が語られていますが、これからも真実が解明されていくんでしょうね。
 映画「シンドラーのリスト」を彷彿させる生々しい映像を通して、戦争の残虐さが充分に語られています。