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宇宙の声 (角川文庫)

価格: ¥380
カテゴリ: 文庫
ブランド: 角川書店
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良書 ★★★★☆
対象年齢は大人向けではないかもしれない。
宇宙の声、まぼろしの星の二本立て。星を次々に旅する旅は大人の私も十分楽しめた。
読みやすい文体なのが良い。是非小学生にこの小説を読んでほしい。

シュール ★★★☆☆
とにかくシュール。リアル感のまったくない夢物語的な気持ちになる100%ファンタジー。面白いかどうかは読み手によってかなり変わる。
宇宙への憧れや夢がつまった冒険小説!! ★★★★★
ストーリーは、ジュブナイル小説とあって多少子供向けなところもありますが、
十分楽しめます。そして、何よりも宇宙への憧れや夢がたくさんつまってます。
スペースオペラに興味の無い人でも十分楽しめます。
アイデアが尽きない! ★★★★☆
ショートショートで有名な星新一さんの長編小説とまではいかないが、長い話。この1冊の中に2つ話があり、両方とも宇宙を旅する子供の話です。
SFとか苦手!という方も、これならすんなりと読めると思います。
ただ、ショートショートをたくさんくっつけた話、みたいなところが少しだけ飽きてくるかもしれません。
私的には、絵も可愛らしく、ショートショートも好きなので面白いと思いましたが。
クールな文章と暖かいイラストの新しいコントラストで復活 ★★★★★
1976年に刊行された文庫をカヴァー・挿絵を一新して再刊。
宇宙にあこがれるミノルとハルコの仲良し二人は、ある日突然見慣れた公園から宇宙基地にワープしてまった。基地に現れる奇妙な「電波幽霊」の正体を暴くことを頼まれた二人は、基地の隊員キダとロボットのプーボ(プラスチック・ロボット→プラボット→プーボという実に斬新な略!)と共に冒険の旅に出る。電波幽霊の正体とは?
表題作の他にもう一つ中篇冒険小説を収録。

シンプルな著者独特の文章が、少年少女向けにさらに簡略化されています。しかし幼さは感じず、むしろさらなる洗練を目指したクールな印象を受けました。30年経った現在でも文章に古さを感じません。また内容のほうも、主人公たちが行くある星が、植物の驚異的な繁殖力によって星を食い尽くす危機にさらされるなど、今でもアイデアが新鮮です。起伏に富んだ展開と、どこか暖かい懐かしさを持った、上品で上質なSFファンタジーが楽しめます。

ノスタルジックな心の暖かみを読者の内面から引っ張り出そうと、徹底して淡々としたスタイルを崩さない著者の美意識が伝わってきます。ブラッドベリを「アメリカ的なイメージとべたべたしたヒューマニズムを押し付けすぎる」と批判するのもよくわかるストイックさが文章の端々から感じられ、星氏は自分のスタイルでブラッドベリのような読後感を与える作品を書こうと考えていたのがよくわかりました。

そして、今回の新版は片山若子氏のカヴァーイラストや沢山入った挿絵がとても可愛くて癒されます。銅版画のようなタッチと絵本のような絵柄が星作品に新種のキュートさやキャッチーさを与えています。特にプーボ登場の挿絵は丸っこいレトロフューチャーなフォルムがいかにも人間に優しそうなイメージ。星氏のファンのみならず、片山氏の絵のファンも増えることでしょう。