予想以上に内容が凝縮されていて、且つ経営的な側面と心理的側面、両方から捉えられていると思います。
読みやすい文体で、図表使いもあってわかりやすいです。
小さくてコンパクトな割りに、充実した内容で満足です。
モチベーションに対して興味あるなしに関わらず、社会に出ている人であれば一読の価値はあるかと思います。
この本も、入門という名前のとおり、モチベーションの基本的な理解を得るには最適な内容だと思います。ハーズバークやマズロー、動機付理論や欲求5段階説など、名前は知ってても意図するところは必ずしも理解できていなかったりします。私は通勤時などでこの本をリラックスした気持ちで読み、その上でコーチングなどの本を読んでいたら「モチベーション」に対する理解を深めることができたと感じています。まずはご一読あれ!
そして特にここ数年、外国から「輸入」される言葉が非常に多いですが、きちんと定義付けすることのないまま日本語として使用されているのではないかと思えるケースが結構あります。(お互いが同じ言葉を使っていても、それぞれが捉える意味が違うため、途中から議論が噛み合わなかったり。。)
「モチベーション」という言葉も、組織活性化施策を検討する企業の多くで使用頻度が多い言葉ではないかと思うのですが、みんなきちんと定義付けして使っているのかな?と感じたりします。本書は、モチベーション理論の基本を構成しているいくつかの学説を体系的且つわかりやすく説明してあり、入門書としては最適だと思います。