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ACONY(1) (アフタヌーンKC)

価格: ¥620
カテゴリ: コミック
ブランド: 講談社
Amazon.co.jpで確認
1巻だけど、多分次はないでしょう。 ★★★★☆
冬目景さんの中途半端になった作品を、カラーページやおまけページでコミック1巻分にまとめたものです。成長の止まったゾンビのような少女のすむ、ホーンデッドマンションのようなお話を書きたかったようですが、結局終わることなく投げ出されたようです。コミックはカラーイラストが10点以上追加されており、値段からいうとお買い得かも。冬目景FUN向けのコレクターズ作品と考えた方がいいでしょう。
キュートなゾンビ少女 ★★★★★
ヒロインがゾンビ少女という事で「羊のうた」や「黒鉄」のような雰囲気を期待していたんだけど、大分違う空気の作品になっています。
所々に冬目景らしい伏線が散りばめられてあって、それらがこれからどう生かされていくのかが楽しみな一巻でした。

ヒロインのアコニーは非常に魅力的に描かれています。
拗ねたり怒ったり悪戯したり、微笑んだり。
ころころと表情を変える彼女は、本当に純粋な少女のようで、けどその内面はとても複雑なものを抱えている。
彼女の存在だけで、値段分の価値はある。それぐらい、僕にとっては魅力的なキャラでした。

遅筆で有名な冬目景の作品ですので、二巻は気長に待つことにします。つか、初回は2003年掲載てw

二巻出版の前に自然消滅、なんて事にならないよう祈るばかりですw
どこかドタバタした伝奇物 ★★★★★
冬目景女史の作品で、伝奇物はどうも苦手なのですが、どちらかというとイエスタデイをうたって vol.6 (6) (ヤングジャンプコミックス)に通じるコミカルさで読んでいます。
ヒロインは一見13歳だが、実は死人(と言えるか微妙)で23歳、ユウレイやら訳の分からない魑魅魍魎だと、ヒロインのコミカルさ、そして重たい伏線を冬目女史がどのように消化されるのか?

独りで書いているので単行本化が遅いのが玉に瑕でしょうが、愛読者の一人としてはのんびりと待つことにしております。
不思議アパートにお引っ越し ★★★★☆
 アフタヌーン誌に連載している(いた?)冬目景の「ACONY」という漫画の一巻です。
 冬目景さんというと「黒鉄」「イエスタディをうたって」「僕らの変拍子」「羊のうた」などで有名な絵のきれいな(ある意味まるでデッサンのような)作家さんですが、最近はきっちりと完結した作品も少なくて、雰囲気はあるけれど作品として評価しづらい方になったしまいました。なので、自分はもっぱらコミックスになってから読む作品が多くなっております。今回の一冊もそんな感じで、書店でたまたま新刊が出てるのを見かけて「どこかで新連載だったのかな」と買ってみましたが、あにはからんや連載時期を見てみると数年以上前 ?なので、これも休載があったりなにかしらの大人の事情があったのでしょうかね。
 さて中身ですが、中身は最近ちょっと定番ジャンル化しつつある「不思議アパート」ものです。主人公は中学生の基海(モトミ)という少年。彼が母親の仕事の都合で、祖父が住む昭和初期に建てられたといういわくつきのアパートに引っ越すところから幕があきます。祖父から出る出るとは聞いていたもののあまりに気にしていなかった基海少年でしたが、管理人が幽霊で姿が見えないわ、住人の一人である編集者さんはどうやら蛇の化身のようだし、アコニーという少女に至っては自分は死人なのだと言い出す始末で、ちょっとへろへろ気味。
 しかし、それら住人がごくごく当たり前に存在しているし、別に何か危害を及ぼされるわけでもないようすに、いつしか少しずつアコニーという少女と仲良くなっていきます。彼と出会うことでアコニーという少女の十数年間まったく変わらなかった時間が少し変化したような描写が少しずつなされます。と、ここまで少女と書いて来ましたがアコニーの主観時間では彼女はすでに23歳で、その中身と外見のアンバランスさ故の微妙な感じが冬目さんのタッチとあいまって不思議な雰囲気を作っています。
 そして、「不思議アパート」系ではあるものの、どうやらアコニーの不老不死にはきっちりとした科学的な謎が物語的には隠されているようで、基海の母親である研究者なども動いており、単なる妖怪アパートものとは一線を画するSF的作品になっていくのかも知れません。ただ、このペースだと2巻が出るのはたぶん2年くらい先になるので、どうなるかまったく分かりません。
 さて。あとはおまけ的な話になりますが、この作品に出てくるおじいちゃん、ぱっと見には「もっけ」のおじいちゃんと感じがよく似ていますが、実はモデルがいまして、それがなんと高荷義之さんなのです。高荷さんといえば、タミヤ模型の戦車イラストやらマクロスのプラモデルパッケージを手がけていた方で、たぶん往年のプラモファンには懐かしくも尊敬の絵師さんだと思われます。こういうお遊びがあるのもちょっと面白いものです。
2003年連載開始で2009年に1巻発売 ★★★★☆
主人公の少年が引っ越してきたアパートには
死人の少女(自称)、
幽霊の管理人、
人形の座敷童、
美人編集者の蛇、
16人の佐藤さんetc・・・
異形な者達が集まり住むアパートでした

『ある事件』をきっかけに13歳の姿で成長が止まった
ヒロインの少女【アコニー】と
極平凡な主人公の少年【空木其海】の出会から始まり
不思議?なアパートの住民達との
ほのぼのとした日常生活や
行方不明の【アコニーの母親】の行方とその目的など
色々と読み応えのある要素があり
今後も大いに期待できる作品だと思います
が、
作者の「冬目景さん」は他誌にも同時に複数の連載を持ち
とにかく
長期休載が目立つ作家さんなので
早く続きを期待している読者にとっては
今後、月刊アフタヌーン本誌での長期休載・・・
そして未完のままでの作品終了・・・
といった不安要素のある作品でもあります