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ポリカルポフI-16 (世界の傑作機 NO. 133)

価格: ¥1,400
カテゴリ: ムック
ブランド: 文林堂
Amazon.co.jpで確認
第2次大戦のソ連軍用機に光を当ててくれた ★★★★★
I-16との表題になっていますが、並行して開発されたI-15系列についても、開発の経緯、各型式の説明、構造の説明、塗装図と盛りだくさんで、更に日本で唯一のモノグラフであるいう点も考慮して十分に買いだと思います。他のレヴュアーの方も言っておられますが、今後も日本での知名度の低い機体も特集してもらいたいと思います。尚、設計者ポリカルポフの評伝中ミグ設計局の独立について、当時ポリカルポフ設計局ではI-180とI-200(後のMiG-1、-3)の開発を進めていたが、航空産業省がI-200の開発も指示したのに、ポリカルポフが指示に難色を示したため、彼の外遊中に設計局の人員の6割近くを引き抜いてミグ設計局として独立させI-200の開発に従事させたという説もあるそうです。
この調子で ★★★★★
 ソ連崩壊で近年様々な資料が閲覧・発表され、ソ連側からみたあの大戦の経過・戦果・損害報告等を欧米や日本側の資料と照らし合わせることによりより意外な真実が浮かび上がり定説が覆る事もあって、この様な軍用機関係でも目が離せません。
 本誌におけるメカの記述もさることなら、ソ連側から見たノモンハンの航空戦は非常に興味深く読みました。日ソ双方の戦果報告は過大であったのは致し方ないにしても緒戦は多少日本陸軍の97式戦闘機が有利に戦ったが中盤以降は次第にソ連側優位になっていくのがわかり日本側が相対的にジリ貧になっていたのが判る(特に指揮官クラスのパイロットの戦死が多い)。戦闘終結まで生き残った若手の戦闘機パイロットは生還できたが故に97式戦闘機に信頼・愛着を寄せただろうが、部隊を指揮する将校パイロットは早々と次の後継機要望したのは当然だったろう。(詳しくは「太平洋戦史シリーズ52 一式戦闘機「隼」」)
 今まで資料不足で実像がどうだったか判らなかった大戦機がまたこうして発刊された編集部の努力に敬意を表します。この勢いでフランス、イタリアのも是非にと要望します。

 蛇足なのを覚悟で・・・鳥養鶴雄氏の日本機の解説(P51)は一昔前だったら自分もそう思っていたのだが、氏は最近の書籍・研究等読んでないのだろうか。厳しい軍用機の開発に「剣法」だの「武士道の教え」だの、そのような単語が出てくるのは少しピントがずれているのでないか。