このシリーズは全巻揃えました。中でもゴッホとルソー、スーラはすばらしいと思います。娘はまだ１歳９ヶ月なので、少し早いかなと思っていましたが、もともと絵本が好きなのもあって、すぐになじみました。マティスの本を読んであげる際には、「これは何？」と訊ねながら進めていきます。「りんご」「おはな」と答えながら楽しんで聞いています。飽きの来ないよう、年齢に応じて読み聞かせ方を変える工夫は必要かと思いますが、単純に「○○はどこ？」とか「これはなあに？」などと聞いてあげるだけでも、喜んで教えてくれます。

　こういう絵本のかたちで小さい子どもに本物の絵画を見せていくことは、今後の創造性を養っていく上でとても良いことだと思います。
　
　子どもは「読み」に関しては漢字が、「書き」に関してはひらがなが覚えやすいそうです。そういった意味でこの絵本はマティスの独創的な絵に加え、漢字にひらがなをふってあるので知育にも良いと思います。

こういった絵本は外国では多いのですが、日本のものは珍しい。子供が非常に喜んで読んでいます。マティスの作品に触れ、歴史もわかり、とても良い本です。シリーズ最高の出来。