とにかく、名曲ばかりが詰まっています。しかも、EMI ならではの、豊富なライブラリーから選んだ名演ばかり。クラシックには興味が出てきたのだけれど、どこから手をつけたらよいのかわからない、という方には、まさにぴったりの CD です。物足りなければ、あらためて、その曲の入った CD を買って、じっくり聞いてみればよいでしょう。
また、サンプル盤として聞き流すばかりでなく、環境音楽として聴いても気持ちのよい作品です。いわゆる純粋なクラシックばかりでなく、R・シュトラウスから、ビートルズのアレンジ、坂本龍一まで、幅広く網羅していて、あらゆる世代が楽しめる構成になっていると思います。解説も詳細で親切です。
誠意に満ちた曲の多さだが、ここまでやるならばDJにハダケンを迎え繋いでもらったほうが面白いかも。
クラシックの選りすぐりの名曲の”サビ”の部分だけをぎっしりと詰め込んだ贅沢さを味わえるが、それぞれの全体を味わうわけではないので入門編という位置付けになるだろう。
それにしても、音楽というものはなんと素晴らしいものだろうと思ってしまう。
最後の曲がベートーベンの「第九」であるのは、ミレニアム版構成だからだろう。きっと製作者側も、この作品を楽しみながら作ったのだろう。ミレニアムを過ぎたら、年末用の構成と受け留めればいいのかも・・・。
子供達へのプレゼントなどに相応しいかもしれない。
僕の大好きな亡き王女のためのパヴァーヌや亜麻色の髪の乙女が入っているし。有名どころだしね。亡き王女のためのパヴァーヌはピアノ版にしてほしかったなぁ。坂本龍一の曲もさりげなく入ってたりする。しかもあのエナジーフローだ。どうせならアルバムBTTBに入っている「OPUS」も入れて欲しかったなぁ、と思う。こういういっぱいはいってるアルバムは意外な曲が入ってるとうれしいと思うのは僕だけ?