私が気に入っている言葉の1つをご紹介する。
「当たり前の人生を、ただ無難に送るだけなら苦労はいらない。深き哲学もいらない。しかし、人間として生まれた、その人間の証をどう示しきっていくのか。生涯をかけて、その追及の実践を貫く人こそ偉大である。わが生命を極限まで燃やしきっていく。そうした生きざまの中に信の生きた哲学がある。」
NHKで新撰組が放送されているが、幕末の獅子たちが多かれ少なかれ私達の興味を今でもそそるのは、獅子たちの活躍の裏にこういった追求が少なからずとも感じられるからではないだろうか。
高杉晋作が作った「おもしろき・ことなき世を・おもしろく」という人生最後の句は、それを代表しているかのようにも思えてならない。
私も自分に秘められている力を十二分に発揮して燃え尽きたい、と読み終えて勇気づけられた読者の一人である。