[シベリウス]
北欧の大地に季節の変化の予言を告げる、静かではあるが強い意志を持つ風の如く感じられる冒頭部分は他のヴァイオリン協奏曲にはない魅力を持っています。オイストラフにはこちらの方が相性は良いみたいです。第3楽章もとても印象的で、“北国の火祭り”と表現したのを聴いたことがありますが、まさにその通り。避暑地で夏の暑さを忘れたい時のBGMには第1楽章を、真冬に雪に閉じ込められている家の中で、血液の温度を上げたいときのBGMには、第3楽章を。
[チャイコフスキー]
別盤のハイフェッツの方が私は好きです。