一応物語の結末もつきます
★★★★☆
上にひきつづき、秋編、冬編です。
おまけに巻末に「ご飯料理100選」をはじめとしたレシピ集がたっぷり付いています。
相変わらず料理の作り方7割、思想2割、物語1割くらいの爆笑構成ですが
一応ゆるゆると進んできた物語の結末が最後の2ページくらいで決着がつけてあるのが明治の作家の几帳面さでしょうか。
結構なボリュームですが、上下併せて本当に面白かったです。
それにしても、現在でも知る人ぞ知る的なイメージの食材が
すでに明治の頃から知っている人は知っていたし売ってもいたというのに驚きました。
忠実に原語の発音どおりのカタカナの料理名を、現代通用している名称に脳内変換するのも面白いです。
もしかして明治の頃のほうが、カタカナ外国語は本国人に通じやすかったのかも…と思いました。