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宇宙戦争 (角川文庫)

価格: ¥540
カテゴリ: 文庫
ブランド: 角川書店
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文章で描く映画。 ★★★★☆
これが19世紀に書かれたものだなんて!
と思わずにいられない。
今でも十分に通用する、全く古びていないストーリー。

とにかく描写が丁寧かつ鮮やかで、文章を追っているだけで
頭の中に迫力のある映画のシーンが浮かんでくるようだ。
映画化作品の方は観ていないけれど、
わざわざ映画化しなくてもいいのでは、と思ったくらいだ。

優れた主人公がいて活躍するヒーローものでは全くなく、
人間の無力さを痛感させる、
ドキュメンタリーのような作りもおもしろい。

全体的に淡々とした文章がやや冗長だけど、
「もし、こういうことがあったら」という仮定に寄って立った
リアリティが秀逸で、群集心理や、主人公と副牧師の諍いなど、
考えさせられる部分も数多い。

まさに偉大なるSFの祖!
伝説のパニック小説 ★★★☆☆
タコ型火星人の元祖であり、ラジオドラマとして全米で放送された際に、
緊急放送と間違い、死者が出るほどのパニックを引き起こしたと言われる
伝説の作品です。
ですが、さすがに今読むと古さは否めませんね。これは仕方がない。
巨大マシーンそのものや、手に持つビームがやや哀しいです。
冒頭から結末を語ってしまうのもどうでしょう。
人類がさほど活躍するわけではない事が分かってしまうので、歯がゆい
ゆえに、サスペンスが不足気味です。
テンポもやや悪い気がしますが、決して面白くない訳ではありません。
宇宙戦争テーマの元祖として、歴史を確認するくらいの気持ちで読むのが
良いのではないでしょうか。
SFの古典として読まれているが ★★★☆☆
恥ずかしいことに、小学校のときに子ども向けのを読んで、これを読んだつもりになっていた。

ウェルズの文明批判、人間のエゴへの警鐘は現代でもそのまま通用する。SFの古典としてよりも一種の思想書として読むことをおすすめしたい。

ちなみに映画化作品は、ぼくがこれまでに見た映画のなかで最低の出来だったが、この原作を読んで考えを改めなければならないと思った。
スビルバーグは「人類などさっさと滅んでしまえ」と思っていて、それをあの映画で実現したのではないだろうか。
名前の割に内容は… ★★☆☆☆
「宇宙戦争」と言えば、今トムクルーズ主演の映画も公開中ですしSF映画の元祖みたいな所があって内容に期待される方も多いと思いますが、はっきり言ってしまえば全然面白くありません。
話の舞台であるロンドンに謎の物体が落ちてきて、その中から火星人が出てきて町を破壊するというストーリーなのですが、火星人が暴れては攻撃されてひるむ、という同じ事の繰り返しを登場人物の視点を変えているだけ(主人公だったり弟だったり妻だったり)で退屈しまくりです。
SFファンにはこれがイイのかも知れませんが、そうでない人にはこの本の良さは全く分かりません。
読んで損はしませんが得もしません。