シナリオは前作。ゲームとしてはこっち☆
★★★★☆
本編シナリオだけをミステリー小説として読むと残念な出来だと思うが、続編として前作の流れを汲みながら
軸となるストーリー(○○編)のボリュームアップや、より奇抜な展開・エンディングが詰め込まれており、しっかり遊べる内容。
前作のエンディングは、シナリオの途中で選択を誤った結果真相にたどり着けずに終わる(死亡)というものが多かったが、
今回は脇道というか、どこからか世にも奇妙な物語に迷い込んでしまったような滑稽なエンディングが多くあり、その受け取り方次第だが自分としては前作よりも楽しめた。
PS版から採用されているフローチャートもあり、なかなか埋まらないルートに至る条件を探しながらプレイするのもテキストとは別の醍醐味。
前作と比較して、殺害されるシーンの描写やシナリオによっては題材そのものがかなり「グロい」のでその辺の耐性は必要だが、少しがんばってでも全ルート踏破の達成感を味わってほしいなぁと思う。(ちゃんと読んでいくと、慣れた人でも30時間くらいかかる)
ホラー物としてなら十分に楽しめる
★★★★★
ミステリー色の強かった前作と比べ、ホラー色の強くなったかまいたちの夜2。
コテコテの推理物を期待して買った人にとっては残念な内容だったと思います。ファンタジー小説を買ったつもりがなぜか時代物だった……みたいな。
ですがこれを怪奇物と割り切ってプレイしてみると、値段相応の価値はあるんじゃないかと思えてきます。
音楽は雰囲気出ていましたし、怖さも十分。お約束の喜劇シナリオも非常に面白く、満足のいく出来でした。
ただ、バッドエンド風の『完』が多かったのには閉口しました。
小説だったらいいんです。不安を感じさせるような終わり方をしても。
でもこれはゲームですから。プレイヤーはハッピーエンドを目指して選択肢を選んでいくわけです。悪くならないようにと話を進めていってその結末が必ずバッドエンドではあまりにも報われません。無理やりでもいいのでハッピーエンド風の『完』を物語ごとに用意してもらいたかった。気になったのはそこだけですね。
TVゲームに対する冒涜
★☆☆☆☆
サウンドノベルというジャンルを確立した前作。
シナリオも面白く、隠し要素もあり、
そしてなによりスパーファミコンとは思えないグラフィック。
原点にして最高級の傑作でした。
が、かまいたちの夜2ですが、
本編シナリオはすぐに犯人が判ってしまいます。
しかも前作では犯人とトリックを解き明かせば、事前に殺人を防げたのに、
今回では全ての謎が判っていても解決に至りません。
それならばまだしもいいのですが、問題は隠しシナリオの質。
グロ表現や寒いギャグの連発で、先を読み進むのが苦痛でならないです。
選択肢を潰していくのも作業的です。
本当に時間を返してください。
あともしかしてこの内容だとPSでも作れたんじゃないですか??
前作はハードの限界に挑戦していましたが、これは片手間で作った感が否めません。
正直お金を取らない分、携帯小説のほうがマシです。
本当にプロの方が作った作品なのでしょうか??
たしかにグロい表現描写多い
★★★☆☆
一方で前作通りコメディタッチな部分も増しているし笑わせてくれる。
が、それを上回る勢いのグロ、猟奇。
話は割とできているし悪くはないと思う。順当な作りにしてあると思える。
だけれど個人的にはもう少し抑え気味でもよかったんじゃないかと思う。
前作ではグロい場面でもスカッと終わっていたしそこまで
粘っこい感じはしなかったけど今作は違う。
しかしだからといって全く駄作ではないし
きちんと作りこまれているので、
気になる方は一度プレイしてみてはどうでしょうか。
私は好きです
★★★★★
他のレビュアー様方の感想も、確かになぁと頷けるものばかりの中、★5なのはなんでやねんと私も思いますが、
2も私は大好きです…。
これはもう完全に好みの問題なのですが、皆様ががっかりされている残虐なシナリオがとても好きなので、(皆様がおっしゃる事も分かってはいるのですが)評価の低さに少しだけしょんぼりです…(笑)
しかし、本編のクオリティは1とは比べてはいけないほど落ちているのは確かです。
犯人あてもトリックも、推理小説と分類するのはどうかと思う(少なくとも私は)内容です。
本格推理ものがお好きで、1をとても愛してらっしゃる方は2、3共にプレイする必要はないと思います。
勿論私も1を愛していますよ!
批判ばかりでは高評価をつけた意味がわからないので、良かった点を述べます。
映像、サウンド、演出の秀逸さは皆様おっしゃるとおり。
シナリオは、残念ながら本編よりサブシナリオの方が面白かったと感じます。
全エンディングを見て、それから何年もプレイしなかったのですが、面白いくらいに本編の記憶はなく、サブシナリオしか印象に残っていなかったので。
少数派だとは思いますが、中でも妄想篇が特に印象的でした。
あの手の作品は、読者に不快感を与える事を一つの目標にしていたりもすると思うので(こんなことを言っていたら怒られてしまいそうですが)、
あれはある意味成功だったのではないかと。
ねちねちとした粘着質な狂気に触れたい方にお勧めです。(そんな方おるんか)
確かに1とは方向性が違います。
しかし、プレイしても損はないと思うのです。
グロ描写が苦手な方には流石にお勧めできませんが、耐性のある方は是非。
薄れてはしまいましたが、このシリーズ独特の良さは確かに受け継がれておりますので。