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育成フィロソフィー〜本当のフットサルとは何か〜: 普通の高校生を日本一に導いた監督の指導理論 (MILAGRE出版)

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カテゴリ: Kindle版
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第一章
「普通の高校生がプロ予備軍に勝つ話」

 二〇一一年二月十三日(日)、府中アスレティックFCユースチームが、下部組織交流戦の試合で名古屋オーシャンズサテライトチームに勝ちました。ジャイアントキリングです。
 
 名古屋オーシャンズはFリーグを開幕から9連覇した、フットサル関係者で知らない人はいない強豪中の強豪です。下部組織として活動しているサテライトチームも、全日本選手権の本戦へ東海代表として何度も出場している実力あるチームです。サテライトチームであっても、名古屋オーシャンズは強いということです。
 名古屋オーシャンズサテライトは何人ものFリーガーを輩出しており、名古屋オーシャンズサテライトOBが主力を担っているチームは多いです。
 
 そのアマチュア最強とも言える名古屋オーシャンズサテライトを相手に、ユース選手が堂々と戦い勝利を収めたのは見事でした。
 出場選手の内訳は、16歳2名、17歳3名、18歳7名(Jrユースからプレーしている選手が2名)
 
 勝てた要因は2つあります。1つは全員がチームのために行動出来たこと、そしてもう1つは自分たちのスタイルを崩さなかったことです。信念をつらぬくことの大切さを、改めて感じました。
 勝てたからこそ言える話であり、試合開始直後は何かを言えるような試合ではありませんでした。それでは、少しずつ試合を紐解いて行きます。


目次

■第一章
・普通の高校生がプロ予備軍に勝つ話
・良い選手になるための土台「身体」作り
・基礎練習を疎かにしない
・攻めるゴールを設定することで試合のための練習になる
・ボールを奪いに行く勇気
・ボールを奪うために
・シュートを打つから得点が生まれる
・最適な心理的覚醒水準とルーティンワークの重要性
・ゴールクリアランス
・考えて走る
・集中力を持続させるためには
・PKを楽しむ
・メンタルケア
・活気ある現場作り
・良いチーム作りに魅力ある理念と帰属意識は欠かせない
・クラブ内で切磋琢磨できる環境を作る
・セレクションについて考えてみる

■第二章
・東京都ユースリーグ選抜の試み
・「心・技・体」の【心】を鍛える
・U―18年代におけるロングボールの悪影響
・ロングボールの功罪
・育成の現場から
・審判ライセンスを取得すること、講習会に参加することのメリット

■第三章
・なぜ今フットサルなのか(1)
・なぜ今フットサルなのか(2)
・フットサルは1対1が四箇所ではない
・フットサルが5人制のミニサッカーから脱却するには
・おわりに
・著者略歴
 峯山 典明(みねやま のりあき)