沖麻実也さんのイラストも素敵な作品です!!
★★★★☆
「青の軌跡」からのシリーズ10作目です。近未来的な異世界を題材しています。沖麻実也さんの挿絵ということで手にした作品です。
今作ではついに三四郎とカイが惑星探査船ジュール=ベルヌを離れ、状況が一変します。
このシリーズを読むときは「さあ、よむぞ!」と気合を入れて読み始めます。さらっとは読めません。なぜって、三四郎もカイも難しい人なのです。それぞれがある面では屈折していたり、また素直だったり、常人の感覚と違うところでの価値観も持ってたりします。二人のやり取りはよーく頭を研ぎ澄まして読んでいかなくては・・・
読んでいる最中は気が抜けません。
私としてはそういうところが読み応えがあって気に入ってます。
また、この1冊はこれから起こる三四郎とカイがかかわらずはおられないことへの準備段階で終わっています。今までのシリーズ中の人物が再登場します。12月にはStage3がやっと発売されるようです。どういう展開になるのか期待!!
この本を良さを楽しむにはやはり、1作目の「青の軌跡」から読むことをお勧めします。そして、じっくり、本を堪能したい方に!!
当然の成り行き
★★☆☆☆
ジュール=ヴェルヌという閉ざされた空間でのみ話を展開していけば、遠からず閉塞感から外へ出ざるを得なくなるだろうと思っていたので予想通りの展開だった。
そう言う意味で、意外性や目新しさは何もない。
それにしても、話の作りやエピソードはワンパターンだし、作者は自らが創り出した三四郎とカイというキャラの魅力に寄りかかりすぎではないのだろうか。
いつまでもグルグルと同じところで悩んでいるばかりで成長の跡の見えないカイと、何をどう経験してもまるで学習した様子のない三四郎の話で、この先どこまで引っ張り続けるつもりなのかと思ってしまう。
心理描写とは、くどくどと同じコトを手を変え品を変えて書くものではない。ぐるぐるしているように見えても、少しずつ螺旋を描くように移動してくれなければ、読者は飽き飽きしてしまう。
作者本人は、様々な伏線を張りつつ話を進めているつもりかもしれないが、これはただ単に広げすぎた大風呂敷がたためなくなっているだけとしか思えない。
カイはやっぱりカイだった
★★★★★
船を飛び出した二人。カイはどこに行っても、カイで、三四郎もあいかわらず。三四郎の死なせたくない人も登場し、強烈な兄弟、謎がありそうな少女(容姿?)など、いろいろな登場人物が登場し、三四郎がやるべき事もはっきりして、この先、どう動くか(三四郎)、どんなことを考えるか(カイ)楽しみ早く読みたい作品です。
泣きました・・・
★★★★★
とうとうジュール=ヴェルヌを飛び出した三四郎とカイ。
今作は彼らが出会う意外な人物とこれから起こる事件の前フリになっておりますが、もちろん読み応えは十分です!
三四郎、カイの気持ちにシンクロしてしまい泣きながら読みました。
とにかく早く続きが読みたい!と思わせるシリーズです。