NYに愛の貴公子ドンファンを名乗る男が現れ、愛する人に失恋したと飛び降り自殺を図ろうとする。ところが精神科医に止められ、思い止まった彼は、自分の愛の遍歴を語りだす。すると彼の周囲の人間のすさんだ心は潤い、愛する気持ちが芽生えてきて…。
まわりの人間の愛する心を蘇らせる、現代の天使のようなドンファンを演じたジョニー・デップはベストキャスティング。彼のエキゾティックなルックスは、大人の寓話にピタリとはまって、夢心地にさせてくれる。またマーロン・ブランド、フェイ・ダナウェイといった超ベテランの共演は、往年の映画ファンも楽しめるだろう。が、しかし、ブランドの巨体を揺らしての演技には、ガックリする人もいるかも。とはいえ気軽に楽しめるロマンティックなファンタジーに仕上がっている。(斎藤 香)
ジョニーとマーロン・ブランドとのユニゾンがいい
★★★★☆
ジョニーが敬愛する、マーロン・ブランドとの念願の共演作。大女優フェイ・ダナ・ウェイも共演しているし、キャストは最高でした。
ジョニー出演作で、もっともジョニーが魅力的、セクシーに撮れている作品だと思っています。
シザーハンズからの彼のファンですが、こんなに彼のフェロモンが出ている映画は、今のところないでしょう。
精神を病んでいる彼を治療していく院長役がマーロン、院長夫人をフェイが、余裕の力まない演技で盛りたてます。
ドンファンと思い込んでいる主人公の治療をしていくうちに、老いた老院長夫婦にも、情熱的な愛が戻ってくるところがほほえましかった。
画面の色彩、映像が、美しかったです。
一途な男が世界を変える。
★★★★☆
公開当時の宣伝やパッケージから、シリアスな映画だとずっと思っていました。
実際は、気持ちいいくらいに振り切れたロマンチック・コメディーでした。
個人的には、マーロン・ブランドとフェイ・ダナウェイの老夫婦が微笑ましかったです。
恋に一途な色男を演じるジョニー・デップがハマリ役で、ファンにはたまらないでしょうね。
いい映画です
★★★★★
ジョニー・デップファンを公言しながらも、ラブストーリーが嫌いで、ずっとこの映画だけは見るのを避けてました。なんかもうすごいラブストーリーで、フェロモン全快で、エロいんだろうなーと思ってたので。しかし、絶対いいから見ろ!!と言われ続け、ようやく見たのですが、本当、すごく面白かったです!
甘ったるい、どろどろした感じじゃなくて、なんだったらちょっとコメディですよね?っていう、なんとも不思議な、可笑しい、でも真面目、っていう、見終わってからしばらくたっても必ず心に余韻を残す映画です。「この役はジョニーじゃないとできない役だ」ってよく思いますが、この映画のこの役はまさにそうです。もちろんドンファンなんで、見た目の麗しさも必須ですが、その表情や眼の演技や雰囲気がまさにはまり役。
ラスト、奥さんと踊るマーロン・ブランドのシーンが秀逸!!
ジョニー・デップの魅力満開
★★★★☆
オスカーにもノミネートされるようになり、メジャー街道まっしぐらなジョニー・デップだけど、昔からのコアなファンとしては、こういうちょっと不思議系の映画を観て、
「そうそう、これでこそジョニー・デップなんだよ!」
と、思ってしまいます。
映画のタイトルにもなっている“ドン・ファン”をちょっと調べてみて、絵画も見てみたんですが、同じ遊ばれるなら、断然こっちの“ドン・ファン”がいい。
男前で、繊細で、ちょっと間抜け(私はそう思う)。何か放っておけない、この映画のジョニーは、ほんっとセクシー。過去の彼の恋愛遍歴と照らし合わせてみても、本人と重なる部分もあるような気も…?
観終わった後、じわじわ〜っと幸せ感が漂ってくるこの映画、最近ジョニー・デップのファンになった方も、昔からのファンの方も、きっと楽しめると思います。
だってドンファンだもん
★★★★★
ドンファンだからこそ、色気があって、きれいな女性が出て、愛し合う。それがドンファンだから、この映画はこれでいい。
ブライアン・アダムスの音楽にのって、素晴らしい景色と、一番輝いているジョニー・ディプ。ご馳走様でしょう。