インターネットデパート - 取扱い商品数1000万点以上の通販サイト。送料無料商品も多数あります。

アルファ ロメオ AR51 クロスカントリービークル

価格: ¥0
カテゴリ: Kindle版
ブランド: 石川雄一
Amazon.co.jpで確認
アルファロメオは100年を超える歴史あるイタリアのメーカーであるが、戦後の一時期だけ1.9リッターのDOHCエンジンを搭載したジープタイプの四駆を作った。
 戦時中にアメリカのジープの与えたインパクトは大きくイタリアも戦後になってジープのような1/4トンクラスの4x4を装備しようとした。アルファロメオとフィアットが開発したが彼らなりに「凝ったジープ」を作り上げた。しかもどちらもジープよりもはるかに高品質であった。ギアボックスはメインとトランスファー一体の専用設計。フロントの独立式サスペンションも乗用車のそれではなかったしエンジンの性格に合わせた3倍以上の副変速やリアアクスルの手動式デフロックと意欲的な内容であった。しかしフィアットが主に採用されてしまい民間向けを合わせても2千台余しか生産されなかった。
 本書の本文は1993年に発行され既に絶版となっているCCV-12に掲載されたものです。ただ必要な部分については加筆してあります。読みにくい表現も手直ししましたが、相変わらず美文ではありません。悪しからず。写真には新しいものもあります。今回の電子化に伴い追加した情報も含まれています。文字数は主要諸元表も含めて約14,300文字、写真は試乗時の写真や構造を説明する図版を含めて67点です。写真点数が増えたので2-6点を1枚に合成した写真などもあるので実質的な写真点数は約80点あります。
 
CCV(クロスカントリービークル)関連の電子書籍は主にメカニズムがユニークなオフロード四駆について解説した資料性のある本と車全般についてのエッセイに類する本です。いずれもベースとなっているのは1990年から2008年にかけて出版された四輪駆動専門季刊誌CCVです。四駆の愛好家と言っても様々ですが私が興味があるのは機能を重視している反面装飾性の少ない四駆です。よって、あまり車の構造やオフロード走行に関心が無い方には偏った内容で面白くないかも知れません。amazon.co.jpで「石川雄一」を検索し著者ページをご覧になってください。あるいはWikipediaにも「CCV」という項目がありますので検索してみてください。 CCVは1冊1800~2000円という価格でしたが自動車専門誌としては異例にも広告掲載料に依存しない姿勢でした。ですから内容は正確であり実際にオフロードで走らせての内容でしたので読者さんには支持されました。筆者は文科系の人間ではなく機械好き・オフロード好きから間違って出版・執筆を始めてしまい、それを30年以上やって来ました。内容は正確だと自負していますが美文を書くのは極めて不得意です。また自分の考えを通すために商売としての出版は下手でしたのでアチコチに気を遣った内容にはなっていません。本来正しい事を伝えるべき出版が拝金主義やビジュアル優先で歪んでしまうのは根本的に間違いだと思っています。
 電子化では本の体裁もいろいろと試しましたが電子書籍では読者さんが読むのに使う機材がスマートフォンからタブレットPCと様々なので凝ったレイアウトをやっても無駄だと判断して文章と画像を並べただけのプレーンなものにしました。表紙も店頭で目立たせる必要も無いのでこれでいいと思います。文字や写真も拡大・縮小が可能なフォーマットにはしてあります。
 CCVのバックナンバーは弊社で在庫して通信販売を行っています。しかしCCV15以前は絶版ですし残っている号も少なくなっています。 弊社の在庫に対してのお問い合わせの多くは特定の四駆にご興味があって、その記事を求められる方です。専門誌1冊丸々が欲しいのではなく1件の記事だけの需要です。しかし、その記事だけをコピーして郵送することは版元であった大日本絵画さんの著作権の侵害になります。そこで記事を電子化しながら再編集してご提供させていただこうと思いました。過去の記事がベースのものは文章を現時点に合うように最小限の書き換えも行っています。写真もオリジナルがフィルムであったものをデジタル化したものもありますがCCVの記事ではモノクロだったものがカラーになっているものもあります。ということで私たちのように狭小な分野の情報を頒布させていただくには電子化しか方法はありません。このことから価格は低めに設定しています。ご興味を持たれた方はどうぞお読みください。また紹介する四駆の中には古いもの、軍用などで一般的ではないものもあり日本ではあまり知られていないものもあります。そのような紙の出版では扱われる可能性の低い車両についての情報を廉価かつ継続的に提供するのはこの分野の車両の産業機械としての文化を将来に向けて継承させるために意義あることではないかと思っています。