入門書の次に読むと興味が広がります。
★★★★★
いわゆる名画の類を解説した本ですが、学芸員でもあった著者が、タイムマシーンに乗って傍でナビゲートしてくれているような錯覚を受けました。
作品の数は15に限定しているものの、そのぶん解説に多くを費やしていて、視点もユニーク。
常にオーディエンスを意識した構成で親しみやすいです。(かといって聴衆に媚びるわけではなく。)
歴史や芸術についての知識があまりない私にとっては、少々難しいところもありましたが、言葉や文章のテンポがよく一気に読めました。
翻訳者の功績も大きく感じられる一冊です。