離婚調停中のダリアは娘のシンシアの親権を夫と争っている。彼女はすぐに娘の養育に適したアパートと仕事を見つけなければいけない。彼女は家賃の高いマンハッタンからトラムに乗り、ルーズベルト島の古びたアパートに引っ越すことに。ところが寝室の天井に染みを見つけ、水が滴り落ちてきた。そのときから不気味なことが起こりはじめる。
日本映画『仄暗い水の底から』(原作・鈴木光司)のリメイクで、ほぼオリジナルに忠実な作り。アパートの秘密、そこに隠された事実とダリアの過去が偶然にもリンクし、予想もつかないラストへ。正直ホラーというほどの怖さはないが、ひとりの母親の人生が、染みから滴り落ちる水に飲み込まれていくような展開には胸をギュッと掴まれる。そこには親子の絆、情念が描かれ、映画が終わったあとも悲しみの余韻が続くからだ。監督は『モーターサイクル・ダイヤリ-ズ』のウォルター・サレス。主演はジェニファー・コネリー。ティム・ロス、ピート・ポスルスウェイト、ジョン・C・ライリーなどの演技派たちが脇をしめ、映画のグレードをあげている。(斎藤 香)
ホラー特有のジメジメ感
★★★★★
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ホラー映画特有の暗いトーンで始まる。特に水(雨)がキーワードになっており、何ともジメジメした陰湿な感じである。
母親のダリアは離婚調停で愛する娘の親権を確保する為に賃料の安いアパートを見つけるが、シンシアは子供特有の敏感なセンサーで母親が見つけたアパートに対して嫌悪感を抱く。しかし、環境の変化で寂しさもあったシンシアは、そこでいた少女(後に不幸を招くのだが)と友達になり、借りることを決定してしまった。
果たして救いのない結末に到るのだが、母親のダリアの娘に対する愛情がうまく表現されており、悲しい結末ながらも
シンシアは両親の愛情を一杯受けて育っているのだなということが、救いであったと感じる。
ジェニファーコネリーも非常に素晴らしい演技で涙を誘った。
Could rival Stephen King
★★★★★
The strength of Steven King is being keeping his creepiness on the edge of what can be real or normal. This story, a remake of the Japanese film by Hideo Nakata and based on "Honogurai Soko Kara" by Koji Suzuki is one of those that are just on the edge of real.
Probably mentally challenged Dahlia Williams (Jennifer Connelly) is in the middle of a nasty divorce and due to economics is moving with her daughter `Ceci' (Ariel Gade) to a creepy slum tenement. Her daughter is also going a little funny, seeing dead people and so are we. Can her mother turn this all around and pull us out of this slump with a happy ending? Only time will tell. Now sit back and do not get caught talking to the invisible or very visible Natasha Rimsky (Perla Haney-Jardine.)
ちょっと感動?
★★★★☆
離婚調停中のダリアは、5才の娘 セシリアを連れてニューヨークの外れ ルーズベルト島にある古いアパートに移り住む。
しばらくして、ダリアは寝室の天井に黒い染みを見つける。
すると 染みは日に日に広がり、黒い水滴が落ち始める。
原因は配水管の水漏れだと語るアパートの管理人。
しかし その染みは配水管や壁紙を替えても、また現れるのだ。
それに、なぜか誰もいないはずの上の階の部屋から、足音、水の音が響いてくる…。
こちらのリメイクではジェニファー・コネリーが主演。
彼女の映画は殆んど観たことがありませんが、なかなか良い感じでした。
ストーリーも知ってましたが、結構新鮮な気持ちで観れたかな^^
日本のホラーは独特のあの怖さ、それと何かよく分からない曖昧感がありますが、こちらはきちんと理由付けがしてあるというか・・・。
納得しながら観れたし、ラストも「らしいなっっ」と思ってしまいました^^
怖かったし悲しいけど、ちょっと感動でウルッとしてしまいました^^;
あのラストで救われましたね〜。
しかし、黒い水が天井から落ちてくる様は不気味でしたね〜・・・。
あんなに水漏れしてたら、自分だったら引っ越すわっっ・・・!
主人公も必死に抗議してたけど、当たり前っっ!
あんな調子がいい不動産屋、現実にいるのか?と心配になってしまいます(T_T)
引っ越しってちょっと怖いですね〜(色んな意味で)・・・^^;
セシーが泣いて、俺も泣いた。
★★★★★
怖さはありませんが、最後の場面は泣けた。
恐怖というよりも、心霊現象に巻き込まれた母と娘の悲しさを描いた作品です。
マンションの管理人の怪しさ、不動産屋のいかがわしさも良かった。
お母さんの孤独感を一層引き立てることに成功しています。
お母さん役ジェニファーコネリーは、美しい上にいい演技しています。
表情の作り方最高です。
娘を思う気持ちを最初から最後まで表現しており、
みていると暖かい気持ちになる、すばらしい演技でした。
怖さはほとんどないが緊張感と暖かさがあるおもしろい映画でした。
ジェニファー・コネリーが良かった
★★★☆☆
怖いだけの、ただのホラー映画かと思ったら、
母性を感じさせる物語で予想以上に楽しめた。
ジェニファー・コネリーがステキだったし、
彼女の気持ちをなぞりながら観てしまった。
別れた夫、管理人、イタズラ小僧、死んだ娘と、
静かだが、妙にそそられる展開に飽きなかった。
ただ、終盤の盛り上がり、謎が分かる部分や
結末は、あれでいいのか釈然としないものが。
いまいちスッキリしない終わり方でしたが、
余韻の残るドラマで面白かったです。