世界観と戦闘システムが良い
★★★★☆
「7〜モールモースの騎兵隊〜」というゲームの続編的位置づけのゲームです。
○
・世界観とそれを彩るグラフィックが素敵。
・音楽が良い。サントラ欲しくなる。
・戦闘システムが面白い
・育成システムによりキャラクターに愛情が沸く
×
・フルボイスではない(重要なイベントではちゃんと声入ります)
・後半の能力のインフレ
・作業ゲーに思える部分も
・戦闘におけるオリジナルキャラの存在感が薄い
・クロニクルモードの最初が本当にマゾい
このゲームの最大のポイントは戦闘システムだと思います。
戦闘開始前に全てが決まります。
敵のステータスから行動パターンまで戦闘前に確認することができます。
それに合わせて味方を配置し、戦います。
この配置がとても重要かつ面白い部分です。
慣れると2〜3分でできますが、慣れないうちは10分近く編成に要する場合もあります。
むしろそのくらい慎重に編成を組まないとあっという間に全滅もありえます。
戦闘開始後に行えるのは“基本的”に「待機」「ローテーション」の2つだけです。
これは言葉での説明が難しいので、是非プレイしてその奥深さを体験して欲しいです。
頭使いますよ(笑)
もう一つ、育成システムがあります。
まぁこれは、よくある子供を産ませるとその子が両親の能力受け継いで強い!
ってヤツです。これを繰り返すと、どんどん強い子が育ちますが能力がインフラになります。
せっかくの戦闘システムの面白さがなくなってしまうかも…
なので、適度に縛りを設けると最後まで良いバランスでゲームが楽しめると思います。
とにかく、戦闘システムとストーリー、音楽はとても良いゲームだと思います。
ベスト盤も出ているので、PS2でゲームを探している方はどうでしょうか?
今時ない名作
★★★★☆
ストーリー良し
グラフィックユニークで良し
音楽文句なしで良し
システム ハマッたので良し
近年まれに見る名作RPG"でした。
ベスト版が出たことですし、新品での購入お勧めします。
ま、ようは布教です。
クリア後のレビュー
★★☆☆☆
【戦闘について】
戦闘は他のゲームと違って戦う前にほぼ勝敗が決まります。
戦闘に入る前に敵の情報を確認しながら縦3列、横4列のマスに7人でその敵に有効な陣形を作るのですが、この陣形によって勝敗が左右されるわけです。
一度戦闘に入ってからは何も修正ができませんので、勝つ時は絶対勝つし、負ける時は絶対負けます。
激しい攻防戦などは一切ありません。
僕は戦う前から勝敗が分かってしまうこの戦闘が合いませんでした。
【ストーリーについて】
ストーリーは気に入ったのですが、後半になるにつれてイベントが減っていくのが残念でした。
前半も決して多いとは言えませんが、ストーリーがいいだけに勿体無いと思います…。
もう一つ気になったのが、数分で一年が終わることです。
この話はおよそ100年間にも及ぶ話なのでしょうがないのですが、変な違和感を感じました。
例えば、10年もすれば人は成長し、内面も変わります。
これは自然なことなのですが、プレイヤー側からすれば、それは数分、数時間での出来事です。
プレイヤーは数分、数時間でキャラクター達の外見や性格が変わり、生涯を終える様を垣間見るわけです。
これにより、ゲームの中とプレイヤーの間に大きな温度差が生じてしまうわけです。
この辺りはプレイヤーの想像力が問われるんでしょうが、僕には違和感しか感じませんでした。
産まれて、生きて、死んでゆく
★★★★★
不死の男ブラッドが騎士団を率いて100年戦い続けるお話ですが、
ストーリー序盤の25年は涙なしには進められません。
産まれ、生き、そして別れてゆく様は
人の生を鮮やかに描くと同時に主人公の孤独をもプレイヤーに示します。
15歳で入団した少年が成長し騎士団最強となり
後続を育て去っていく。
その後100年間、主人公とプレイヤーは何度も同じような光景を見送ることになります。
それはある意味では単調な繰り返しです。
だけど、きっとEDで思うはずです。
最初の山賊団から最後まで、命のバトンで繋がれた物語だったと。
EDは100年の重みをかみしめるとても良いものでした。
思い出しただけで泣けるくらい。
是非あなたの、あなただけの100年を送ってEDを見てください。
雰囲気は最高だが、後半が単調
★★★★☆
身も蓋もない言い方をすると、雰囲気が飛び抜けて良い、いわゆる「雰囲気ゲー」です。
絵本の中から出てきたような画風、美しい音楽、独特なストーリーはどれをとっても秀逸で、良い感じに幻想的な空気を醸しています。そこまでなら素晴らしいのですが、これを一つのゲームと見た時に、どうしても気になるのが、後半以降の想像を絶する単調さです。序盤はイベントも豊富でやることが尽きず面白いのですが、後半に進むにつれイベントが減っていき(ただ、イベントが減ることはゲームの主題として若干の意義はあります)、最終的にやれることと言えば各地の魔物退治のみ。しかもこれはただコマンドバトルの戦闘を延々とこなすだけなので、はっきり言ってただの作業です。この頃になると新鮮だった年齢システム等にも飽きがきているので、ゲームとしてはかなりつまらなくなります。
とは言え、やはり雰囲気は一貫して良く、エンディングも感慨深いものがありますので、万人向けではないですが、十分オススメ出来る一本です。購入を考えているのならば、後半以降は一気にやろうとせず、ゆっくり腰を据えてプレイすることを強く推奨します。