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リヴァイアサン 4 (岩波文庫 白 4-4)

価格: ¥945
カテゴリ: 文庫
ブランド: 岩波書店
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いよいよ最終巻 ★★★★☆
(第3部からのつづき)

 第3部に引き続き、ホッブズはカトリック教会の支配の不当性を論証すべく、綿密な聖書解釈を展開してみせる。
 「暗黒の王国」という第4部の表題が指しているのは、ローマ・カトリック教会のことである。
 ローマ法王は聖書をねじ曲げて解釈し、キリストの代理人を僭称して、教会が「神の王国」であると偽っている。ローマ教会は、誤謬の教義により人々を支配する、「詐欺師の同盟」としての「サタンの王国」にほかならない。
 こんな教会に、主権国家が従属させられるいわれはない。やはり人々を支配する正当な権力が認められるのは、社会契約によって成立する「国家主権」のみである。

 ちなみにこの岩波文庫版第4分冊には、『リヴァイアサン』第4部の後に、「リヴァイアサンへの附録」第1〜3章(「二ケア信仰箇条について」「異端について」「リヴァイアサンに対するいくつかの反論について」)が収録されている。いずれも、対話篇の形式で書かれた、ホッブズによる『リヴァイアサン』本文への補足である。個人的には、異端者の処理をめぐって「市民法」と「神の法」の関係が論じられる第2章が重要だと思う。
政治学、社会学など人文科学を学ぶ人の必読書 ★★★★★
世界史でお馴染みの名前、ホッブズは耳に懐かしい響きです。16~17世紀の、イギリスの政治哲学の雄、ホッブズは、人類は「闘争状態」こそ、自然なありかたであると定義づけました。そして、国家とは,平和を維持するために絶対主権をもって君臨すべくつくりだされた装置であるという主張を行いました。聖書に由来する、巨大な翼を拡げる怪獣の名に、書名を求めた本書は、中世政治学の要とも言える書です。