原作も1番面白かった 冥王12宮編のDVD化です。

作画にも脚本にも文句はありません。
作画に当時の荒木さんの奇跡のような美しさはありませんが、 全体を通した作画レベルは確実に上がってます。
なんといっても、オープニングで一同に会した黄金の美しさ。
悲壮感ある新オープニングの後の ペガサス幻想のカタルシスったら。
新オープニングの歌詞、「世界がそんなにも
簡単に変わるとは思わないけど」
当時の勧善懲悪な聖闘士星矢に、1番欠けていたのがこの視点でした。


脚本。上手く青銅をからめてきて、 原作に無いシーンやセリフが増えてますが、 またそれがいい。
原作に愛のある方が丁寧に作ってくれたと思います。
アテナエクスクラメーションの時の青銅の反応。 原作より正しいと思った。


ただ。 私はこれを20年前に観たかった。 本当に観たかった。
何度も見返せないのはそれだから。
このDVDを買うのを 数年ためらっていたのはそれだから。
私はこれから哀しく終わっていった原作を知っている。
このDVDが傑作の分、余計哀しい。
感傷です。

いよいよハーデス十二宮編もラスト！
細かい変更点は色々あり、星矢とラダマンティスの対決も原作には
一切無かったのですが、ここでアニメは一旦シメなので、原作に忠実に
バレンタインなんかを出しちゃったら締まりがなくなりますからね。
正解だと思います。

黄金聖闘士がボロボロなのは見ていてつらくなりますが、星矢たちに
アテナを託して誇り高く散っていく姿に感動感動！。

まさかこの後、これほどの混乱と低迷が始まるとは誰も予想してなかった
だけに、本作が事実上の最終回と捉えている人も多くいるでしょうね。
自分は主役声優変更に関しては肯定でも否定でも無いですが、演出が
気に入らない点は同意できます。このハーデス十二宮編は素晴らしいですから。

これからどうなるんだろう？？先が観たい！！と思わせる終わり方も見事ですが、今から思えば気になる終わり方ではありました・・。直感というか・・本当にまたこの続きが観られるんだろうかと一抹の不安も皆さんも覚えたのでは・・・？？
続編は出ていますが、個人的には冥界編は冥王ハーデス十二宮編の正等な続編とは認めていませんので、冥界の穴に飛び込んでいった古谷星矢の｢待っててくれ・・沙織さぁぁぁあん！｣が脳裏に焼きついて離れません。

ラダマンティスを最終ボス設定にした本編の演出は良かったと思います。アクションシーンも
美しく迫力ありましたし良かったです。実質、アニメ星矢はこの冥王ハーデス十二宮編で終わってしまっているので、鈴置さんも他界された今とこの状況を考えるとこの冥王ハーデス十二宮編は珠玉の作品です。何度繰り返して観ても飽きない・・これが本物のアニメ星矢でしょう。

十数年ぶりの星矢の世界に衝撃を受けました。
まず、映像の美しさ。毎週のように登場人物の顔が違っていたＴＶシリーズからすると雲泥の差です。背景などのデジタル化も時代の流れを感じさせます。
物語の展開もテンポ良く次はどうなるんだろうとワクワクしながら見ることが出来ました。
内容も一言で語れるような簡単なものではなく大人が観るアニメの部類に入ると思います。

カミュとシュラを相手に舞うように戦うシャカの姿や、短剣で自らの喉を突くアテナのシーンは正に「美しい」の一言。
心を偽って十二宮を突破しようとする３人の姿には切なくて涙が出ました。
この作品で黄金聖闘士の魅力にとり憑かれた方も多かったのでは？？

次回作にも大いに期待です。

最後に。残念なことは春麗の声です。どういう経緯でそうなったのかは知りませんが、とりあえずあれはないでしょう・・・。折角の雰囲気が台無しでした。

まさか、まさか、まさか今さらになって聖闘士聖矢が出るなんて！ハーデス篇～～～(T_T)！！
声優キャスト等々不安に思うところはたくさんあったけど、見て実感、良かった！聖闘士聖矢が帰って来たぁ～（＾◇＾）！！
新オープニングすっごくよかった、泣ける。美しい……黄金聖闘士たち美しすぎる……。（旧オープニングが続くところもこにくい演出でよかった！）
もう、一人一人が登場するたびに泣けるくらい感動！懐かしい！あの頃私は小学生……(>_<)
ああああアイオリアが（一番のお気に入りでした）出てきたときの感動といったら！！だんとつかっくぃいい～～～！
だからラダマンティス憎し(-"-)！！
ブラコン、シスコン、マザコン……老師の脱皮のような若返り……シャイナさんの涙は仮面から出てた……うーーーん、聖闘士聖矢ならでは！！
おいおい！ってなシーンももはやかっくいいっす！
続編の発売切望！！