武田信玄
★★★★★
野望の続編である本書は信長が天下をとる直前の本能寺の変までを織田、武田、上杉、北条を取り巻く舞台を元諏訪武士望月誠之助兄弟とからめながら描かれている。野望より多少迫力に欠けるところはあるものの、素晴らしい作品になっている。真田の記述が物足りなかったところはあるが、高坂弾正をうまく使いながら武田の滅亡をうまく表現している。歴史小説214作品目の感想。2009/12/24
戦略の重要性
★★☆☆☆
武田家の滅亡までを描く。
武田勝頼は戦闘には強かったが、戦略はなかった。
それが武田家滅亡の原因として描かれている。
舞台はいよいよ長篠・設楽原へ
★★★★★
信濃戦雲録第二部の文庫化です。
第一部「野望」では山本勘助の討ち死という「風林火山」と同様のラストで終わっていますが、いよいよ2部では信玄から勝頼への世代交代、そして主役も武田家から家康・信長へと移って行き、長篠・設楽原の合戦を経て、武田家滅亡へと向かうさまをご存知井沢史観を駆使したこれまでの時代小説とは少々異なる視点から描いていきます。
天下布武を果たした信長と果たせなかった武田家の違いはどこにあったのか・・・。
今回もかなり厚みのある上下巻2冊ですが、快調に読めます。