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現代中国女工哀史

価格: ¥2,940
カテゴリ: 単行本
ブランド: 白水社
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大変オススメ ★★★★★
日本語タイトルは、現代中国の不当で劣悪、人権無視を摘発した内容に感じ取れるが、実際は全く異なる。
アメリカで育ちながら、中国人家系の著者は、自身の育ったアメリカの環境・文化と中国での環境・文化が、まるで異なったものとして驚嘆する。
しかしながら、持ち前(であろう)の優しく暖かい等身大の視点で、過酷な環境で働く女性出稼ぎ労働者たちを見つめていく。

彼女達はその環境に政治的・社会的な疑問を抱くことなく、自身の成功や成長のため、ポジティブに、無邪気に、また手段を選ばずに進んでいく。

また同時に、著者のルーツを探して、特に祖父の人生を通して、中国という国と新しい場所へと移住・生活していく意味を視点を変えて考察していく。

二つの異なるテーマがやがてひとつに集約し、現代そして過去の中国人の価値観を導き出している。

特筆すべきは、まるで小説を読んでいるかのようなワクワク感と、筆者の暖かい視点。私も中国に暮らし中国人と接していたが、表面的な現代中国を語る昨今のビジネス書と異なるリアルな中国人労働者の心情描写に共感させられるし、著者のルーツのくだりは、中国民主化以降の歴史を掻い摘んで分かりやすく、且つそこに暮らした人々の足跡が直に感じられる素晴らしい内容となっている。
圧倒されるたくましさ ★★★★★
中国語の勉強中で、興味があって読んでみた。
現在の中国広東省の工場で働く女性のノンフィクション、ドキュメンタリー。
とにかく上昇志向の強い彼女たちには「女工哀史」などとんでもない。
高い教育を受け、前に、前に進み、貪欲に上を目指し突き進む。
日本は経済大国からどんどん後進しつつある。
東アジアの中での不動の首位が、韓国や中国に抜かされようとしている。
恐らく、多くの日本人には彼女たちのような、非情なまでの個人主義はない。
だが、このたくましい強さが、人を国を高みへと導いていく。
この本を読んで、ただ圧倒されてしまうだけの自分。
情けないけれども、どうすることもできない。