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眠れぬ夜の精神科―医師と患者20の対話 (新潮新書)

価格: ¥735
カテゴリ: 新書
ブランド: 新潮社
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精神科医の感想メモ ★★★☆☆
p.161−の「沖縄で精神科を開業する・・・・」(個人的体験)でアシスタントへの指示が一度や二度では実行されない悩みが記述されているが、これは小生の30年前の経験と全く同じで、共感を覚えると共に、この種の異文化体験を軸とした書物ならもっとインパクトのあるものになっただろうと残念。

小生の場合は、経済団体に講演を依頼され、講演受諾時、沖縄到着時、夕食時の3度にわたって、「講演ではスライドを使用する」と伝えておいたにもかかわらず全く無視されており、結局、開演が30分以上遅れた。
皆様、意外にケロッとしていたのも驚き。この団体の欠陥事務職員の特例かと思いもしたが、やはり異文化体験だったことを改めて確認できた。

たしかに、この種の情報は表面化していない。これを機会に体験的「日本人」論の一つとして精神分析の面から採り上げたら面白い。
精神科に関する内容は常識的な範囲。
在野の精神科医の意見 ★★★☆☆
沖縄で開業する在野の精神科の意見である。
精神科医に行くとどんな治療行為が行われるかを知るには、
コンパクトにまとまっていてわかりやすい。

ただし、その主張の中で「どこの精神科医で受診してもその内容は大して変わらない」
と、のべているが、それは、少々違うのではないか。

精神分析をメインにするところ(あまりい多くないが)とそれ以外ではもちろん違うし、
ごく、一般的な精神科医でも、その技量には大きな開きがあり、
大して勉強もせず、心療内科の看板を上げているところと、専門医では、
診断も違えば、投薬する薬、服用量はまったく違うのが実情だ。

沖縄のように精神科医の選択肢が少ないところもあり、患者の苦労は絶えないが、
セカンドオピニオンは、なんとしても知っておきたいところである。

本書でで読むべきは「カウンセリング」に関する項目である。
精神科医と臨床心理士の違い。その使い分け、資格の違い、
料金などが、わかる。臨床心理士と、精神科医のタッグで
診断治療にあたるときは、誠実に行おうとすれば、時間は
1日がかり(最低でもである)、料金は(カウンセリングは国家資格ではない上に、
保険は適用されない)20万円を越えても、不思議ではないだろう。
無難な内容 ★★★★☆
私自身が、鬱病と診断されて、休職した経験があります。
そのため、メンタルヘルス関係の本を読みましたが、多くは仮説を持論のように主張する本で辟易していました。

本書は、筆者の臨床医としての経験と受け答え例(私自身、同じような質問をした経験がある)が記述されていました。
最近流行のセロトニンの不足と言われる病因も、「あくまで仮説」と表現されていて、好感が持てました。

新書として、内容は充実している方ですが、一通りのメンタルヘルスについて体系的に学んだ後からだと、少し足りないように思いました。
逆に言うと、最近不調だが病院に行くほどではないかなといった方や、家族・知人がメンタルを病んでいるという状況で、病気について知りたいというのであればお勧めいたします。