日本の指針を示した
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格差が拡大していけば、日本人全体の健康状態の悪い人の割合が増える。心身共に病む人が増えていけば治安も悪くなる。治安が悪くなればお金持ちは治安の良さを買うためにセキュリティを強化しようとし、最終的にはお金持ち同士で寄り添って住むようになり、貧困に悩む人達のことが見えにくくなる。(考えなくなる)
いつ死んでもおかしくないような治安の悪い社会ではお金持ちといえどもストレスにさらされることになる。常に死亡する危険性の高い社会を望みますという人はかなり少数ではないでしょうか?
格差は広がりすぎるとこのような危険に常にさらされるような社会になってしまう。スウェーデンやスイスのように格差がほとんどないような国でも国政的な競争力はあるとされているのを考えると日本の格差は縮小するように努力していった方が良い。そうすることが結果としてより多くの人の人生を豊かにすることにつながる。そう思わせる本でした。
この本は来年(2007年)、朝日新聞社から本の名前を少し変えて出版されるそうなので、ネットで高額で取引されていても待った方がいいかも知れません。