黄山の恵まれた環境で
有機栽培された黄山毛峰
清明節前に一芯一葉で
摘まれた特級品
◆中国一の名山と呼ばれる黄山の有機栽培茶
黄山は中国人なら一度は行ってみたいと言われる名山。黄山四絶と呼ばれる奇松、怪石、雲海、温泉の風景はまさに水墨画の世界です。こちらの農場も山深い黄山市内にあり、自然に恵まれた環境の中で有機栽培に取り組んでいます。日本向けに販売しているのは天香のみですが、欧州の有機栽培の基準をクリアした茶として欧州向けにも販売されています。
◆早春の香り、黄山毛峰
清の光緒帝の時代に作り出された黄山毛峰は、現在の中国で非常にポピュラーなお茶となっています。ポピュラーといっても黄山毛峰は質の高いもののみに付け られる名前で、ランクの低いものは黄山雲霧茶などと呼ばれます。中国の緑茶は3日早ければ宝、3日遅ければ草などと言われるように採摘時期が早いものが良 いとされています。こちらの茶葉は4月10日に採摘されたもので、清明節すぐ後、穀雨の前という意味で、雨前茶と呼ばれます。ただ、こちらの農場は高山にあるため、採摘の時期自体が遅く、また、2017年は雨が続き気温が低かったこともあって4月5日のスタート。こちらの茶葉も十分に早い時期のものとなっています。今年の黄山毛峰は去年より出来が良く、値段も2~3割値上がりと報道されましたが、長い付き合いなので据え置き価格で良いと言ってもらいました。
さて、こちらの黄山毛峰は一芯一葉を焙りによって乾燥させるため、形は舌雀とよばれる荒々しい風合いに仕上がりますがお湯を注ぐと写真のように若芽が確認できます。ただ、袋にあまり入らないので25g1袋での販売です。
◆中国茶らしい緑茶の味わい
日本の緑茶と違い、加熱前にある程度の時間おくため少し酸化が進み、この過程で香りがほど良く引き出され、かすかに残る生葉の香りとあいまって黄山毛峰独特の高い香味がうみだされています。
また採摘時期の早いお茶の特徴として、果物であればまだ熟れていない青さとでもいうような、爽やかな早春の味わいをお楽しみいただけます。中国茶に慣れていない方にもとても飲みやすい味わいです。