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戦争のリアル Disputationes PAX JAPONICA

価格: ¥1,785
カテゴリ: 単行本
ブランド: エンターブレイン
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対談である意味がない ★★★☆☆
まあ、たかが映画監督が妄想する軍事論なので期待するのは禁物。
押井守の考えを知りあとは読者が突っ込むなり同意するなりして読めば問題なし。
大体著者が「まずは見た目ありきだから」って断ってるんだから、現実に合わないといって文句を言うのは野暮ってものよw

それはさておき、岡部いさくは何のためにいるの?
軍事評論家として呼ばれているにもかかわらず、なんらコメントするわけでもなく、
批評するでもなく。知識を手助けするでもなく、ただ単にうなずいているだけ。

お前いらねえよ。というイライラ感が読むほどに募ってくる。
岡部の部分を全部削って薄くして安く売ってほしかった。
押井の部分はとても面白かった。彼の立場に立つとそれなりに説得力もあるのでw
読むのに疲れる ★☆☆☆☆
 押井守と岡部いさくが日本人に似合う兵器体系について対談、というより押井守が一方的に妄想を語る本。第二次世界大戦の技術的な総括をしていないから、日本人が戦争を真正面から見ることが出来ていないという指摘には納得いくものがある。

 しかし妄想といっても、戦争そのものが妄想の産物でもあるし、一般的な戦争というものにリアリティが持てる人間なんていやしない。アニメーションを創る側から見た格好良さと、日本人という特殊な国土とメンタリティを持つ民族が装備すべき兵器を、専守防衛の枠組みの中で語りまくる。

 結局、ミサイルディフェンスなんか無駄だから、パトリオットもイージス艦も止めて軽空母にハリアー乗っければ海自はOK、あと潜水艦隊は見栄えは悪いけど絶対必要。陸自の戦車はメルカバで、市街戦用にRPG-7を持たせろ。という押井氏の妄想が残るのみ。
「敗けたからしょうがない」 じゃ、済まされない ★★★★★
日本に足りない、戦争総括(第二次世界大戦)の重要性。
自衛隊の装備、兵器のディテールから戦争へと話を広げる。

敗者の安逸にひたり、キレイ事を言っている場合ではなく、
しっかりとした防衛体制、戦略論が必要。

* コミュニティへの帰属意識が戦争にどう影響するのか?
* 戦争の勝利条件とは?
* ナウシカの「風の谷」=日本?
* RPG-7が自衛隊の最悪の局面を救ってくれる?

妄想からスタートする兵器運用。
現実と妄想の境目の戦争についての対談。

アニメの監督として、いち納税者として、必要な装備、
アメリカに騙された買い物を押井守監督と、
軍事解説者の岡部いさく氏が斬る。

戦争を語らない時に支払わされる、高くて重いツケとは?
オタク話の背後に深き戦争論が展開されます ★★★★☆
これまでダンボール3箱分の戦争に関する本を読んだ押井さんは前書きで、戦争も恋愛もその本質を理解するより成就させることが遥かに重要で、戦争は勝つべきであり、失恋して文学するより結婚して後悔する方がマシと考える人間なので「戦争に巧い人間」になる決心をし、盛大に語ることにしたと宣言します。

人間の性質と地政学を考慮した時、残念ながら日本は戦争を無視することはできません。戦後の復興は朝鮮・ベトナム戦争に多く依存し、湾岸・イラク戦争で消費された兵器で少なからず収益を得る日系企業が有り、自衛隊を海外派遣してきた中、我々はこれまでも間接的に戦争に関わり、それに全く気付かず、もしくは気付かぬ振りをしてきました。「戦争に巧い人間」という押井さんの視点はとても重要です。

本書は兵器の話から戦争総論へ展開され、兵器オタク的な話が多々有る一方、深い知識と洞察で時折アニメや漫画の話も交えて、戦争のリアル(事実・意味)と今後の自衛隊や日本の国防のあり方について主に押井さんが持論を展開します。

自衛隊や戦争に少しでも思いを馳せる方は、新しい知識(事実)と共にそれらを真剣に自分で考える材料を得られると思います。読み辛いですが、とても貴重な本です。
戦争のリアル? ★★☆☆☆
押井監督が岡部いさく氏と、頷き役に対して語る、というのが基本構成。
第一章の敗戦に関する日本人のトラウマについての意見は、一見の価値はあると思った。
ある面では非常に頷ける点がある。

ただし、二章以降の装備マニアの話はとてもいけない。
89式小銃に何故に光学サイトが搭載されたのか、90式戦車が何故に開発されたのか、F-Xに求められているものが何であるのか。
その辺りのことをまるで把握せず、個人の好みで自衛隊装備を批判しているのはどうだろう?
RPG-7やハリアーが好きなのは判るが。
監督は、前提として他人が自分より愚かであると考えているのではないかとすら思える。
自衛隊という組織が、何を考えて装備を調達しているのか、本気で考えたことがあるのか疑問だ。

押井監督は映像監督である。
そう考えるのなら、外見や好み主体で兵器を判断するのは当然かもしれない。
だが、それが正しいのかどうかは別問題だ。
その辺りを頭のどこかにおいて読むべき本だと思う。