著者らはまず、すぐれたビジョンを構成する3大要素――重要な目標、明確な価値観、未来予想図――をどうやってつくるかを説明する。そして、人を有意義なビジョンづくりに取り組ませ、できあがったビジョンを組織や人生に生かす方法を例示する。ビジョンの有効性を保つには、ビジョンがどうやってつくられたか、どうやってビジョンを人に伝えるか、どうやって実行するか、という3原則を理解することが大切だという。
ビジョンづくりに必要なさまざまな要素は、会社と人生それぞれのビジョンを築こうと奮闘する2人が登場する、巧妙な作中物語の中で描かれる。ブランチャードとストーナーは、効果的ビジョンの実例を多数紹介し、なぜそれらのビジョンが有効なのか正確に解き明かす。
レッスンはとてもわかりやすく、実行しやすいものばかりだ。ビジョンにもとづくリーダーシップ研究の専門家ウォレン・ベニスは、ブランチャードとストーナーは「ビジョンに意味と命を与えた。これならだれでもビジョンを持てるだろう!」と評価した。自分の希望や夢をどうやってビジョンに結晶すればよいかを本書で身につければ、あとは全速前進あるのみ!