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図説 帝政ロシア (ふくろうの本/世界の歴史)

価格: ¥1,890
カテゴリ: 大型本
ブランド: 河出書房新社
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知られざる帝政ロシアを分かりやすく理解するために ★★★★☆
『帝政ロシア 光と闇の200年』という書名が全てを表しています。あとがきにもありますが、ソ連時代には、帝政ロシアには厳しい批判が与えられ、我々もそのイメージに引きずられましたが、本書ではピョートル大帝の功績や「ペテルブルクの首飾り」と呼ばれたエルミタージュの華やかさも紹介してあります。女帝のエカテリーナ2世の啓蒙君主ぶりや彼女が純粋なドイツ人であったということも本書で知りました。

豊富な絵画、特に肖像が多いので歴史上の人物のイメージも伝わります。時代が下れば多くの写真が登場しますので、帝政ロシア時代に苦しめられた労働者や失業者、貧民窟、炭鉱で働かされる政治犯、サハリンの流刑囚の状況も理解できました。それぞれ貴重な写真だと思います。
レーニン、トルストイ、チェーホフ、トロツキーの写真も掲載してありますので、世界史の教科書でその名前を知っている人物の生き様も垣間見られるようになっていました。

117ページには怪僧ラスプーチンの写真が掲げられています。ニコライ帝の信頼をどのように集めたのか、そしてロマノフ家の大公たちがラスプーチンの殺害を支持していたことなど、帝政ロシア末期の混乱が語られています。
筆者は一橋大学大学院社会学研究科教授 の土肥恒之氏です。この時代に関する多くの著書を世に出しています。

本書の主な内容です。ピョートル大帝 素顔の帝国建設者、両首都 ペテルブルクとモスクワ、「女帝の世紀」と地方のロシア、リベラリズムとナショナリズムの間で、「大改革」の時代、民衆のなかへ(ヴ・ナロード)、描かれた帝政ロシア、変貌する社会と文化、帝政ロシアの最期。