闇に裁いて仕置きする 南無阿弥陀仏。
★★★★★
【DISC1】
第1話「問答無用」 第2話「情愛無用」 第3話「現金無用」
【DISC2】
第4話「暴徒無用」 第5話「王手無用」 第6話「偽善無用」
【DISC3】
第7話「貸借無用」 第8話「裏切無用」 第9話「悪縁無用」
【DISC4】
第10話「女房無用」 第11話「助人無用」 第12話「親切無用」 第13話「休診無用」
【本編602分】一気に見たくなる逸品。
ふと垣間見せる複雑な表情。
★★★★★
意外と普通の山賊噺かと思いきや、その結末が苦々しい第4話「暴徒無用」脚本は情念のひと安部徹郎
この「苦々しい」話というのが必殺の魅力のひとつ。仕置きに向かう仕置人たちの心情に蒼い焔となる。が、虎の会の競り落としでは、よりビジネスライクに仕置きが決まる。余程、元締めが「おこり」
に対して裏を取っていないと信頼関係は成り立たない。今度の仕置人は放送5年目の原点確認として必殺決定版として制作された。立役者中村主水のみならず、最後の切り札、念仏の鉄のシリーズ復帰。
シリアスとコメディ、さまざまな頼み人の生き様死に様に、ふと垣間見せる複雑な表情。このシリーズが最高のシリーズだという方も多い。異論もあろうと思うが、頼み人の生き様死に様のみならず、仕置人の生き様、死に様まことにもって「苦々しい」かぎりである。されど・・のさばる悪を何とする。
のさばる悪を何とする!
★★★★☆
本放送当時は小学生に上るかの頃で当然見たのは再放送です。
必殺シリーズを見出したのは「仕事人V」の頃からでお気に入り
は三味線屋「勇次」でした。
この「新・必殺仕置人」を見たのは大学生(3年)の頃で、夕方
16:00頃から仕切りに「必殺シリーズ」を再放送していました。
再放送の為、「必殺仕置人」の鑑賞の方が「新−」よりも後の為
中村主水と念仏の鉄の「再会」に当たる「問答無用」の見方も
当然本放送派の方々とは異なる訳です。
新−仕置人は「主水と鉄」の両巨頭に「巳代松」と言う人情キャラが
組み合わさる事で味わいを深くしていると思います。
クライマックスの「愛情無用」「解散無用」はシリーズの中でも
別格ですが、この「子の巻」に記録されている「問答無用」と
主水が「半殺し」される「裏切無用」は「秀作」と言って過言
では無いと思います。どうぞお楽しみを…。
この命,八十両にて落札
★★★★★
知る人ぞ知る必殺シリーズの最高傑作作品。念仏の鉄と主水が劇的な再会を果たす「問答無用」,巳代松の悲しい過去が明かされる「情愛無用」,鉄が死神に嫌疑をかけられる「現金無用」等観る者を飽きさせることのない意欲作の連続。これを面白くないと言う人はいまい。
このシリーズは外せない!
★★★★★
従来のシリーズと違い、殺しの依頼を句会に似せた競りで行う設定や、元ミスタータイガースの藤村富美男氏を総元締めに配したユニークな配役も見所です。自ら「芸名藤田まこと、本名中村主水」と評しておられた程、主水役と一体化してきた藤田まこと氏と、前作とは一味違った念仏の鉄を演じる山崎努氏に、使い捨ての竹鉄砲に一発勝負を掛ける若き日の中村嘉葎雄氏の仕置き実行部隊の息のあった活躍も見ものですが、元締め寅の用心棒兼仕事の見届け人死神役の河原崎建三氏にもご注目下さい。特に、第1話の裏切り者を処刑する際の登場シーンのカッコ良さは、印象的なBGMと相まって、私の一番のお気に入りです。