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薔薇の名前〈上〉

価格: ¥2,415
カテゴリ: 単行本
ブランド: 東京創元社
Amazon.co.jpで確認
上・下巻を楽しみながら読めました ★★★★★
1990年初版のロングセラーである本書ですが、気になる点が一つ。
相前後して上下巻を購入したのに、
上巻には【38版】、下巻には【30版】との奥付が。
8版の差が何部なのかは分かりませんが、
上巻だけで読むのを断念した方の数字が含まれていることは間違いなさそう。
だとすれば残念な話で、できれば上下巻読破してもらいたいもの。
そんなことを念頭に、本レビューを綴りました。

【やはり事前準備は必要なのでは…】
1327年にイタリアにある僧院で起きた、
奇怪な連続殺人事件の謎を巡る本書ですが、
小説の記述には、注釈はなく、
当時の政治的・宗教的な背景をある程度知っていることが
前提に書かれているように思えます。
ネット検索でも結構ですので、
軽く下調べをしてから読むことをオススメします
(もちろん紙ベースの資料を当たっていただいても結構です)。
ちなみに、本書の文体そのものはそれほど難解ではないと思いました。
学術論文ではなく、あくまで「小説」として書かれていますから。

【映画を観てから読むのも一興】
本作品は映画化され、1987年に日本公開されています。
原作が翻訳されていなかった当時、私は劇場に足を運びました。
私は映画を観たうえで、小説を読んだわけですが、
映画で物語の結末を知っていても、
原作小説の面白さが損なわれるということはなかったと思います。
むしろ私は、犯人や犯行の手口は記憶していても、
肝心の「動機」を忘れてしまっていたため、
原作小説でその深い意味合いを読むことができて良かったと思います。
この「動機」、宗教的な理由に基づくものなのですが、
映像ではうまく伝わりにくかったのでは。
−−というのは、自分の記憶力の悪さを棚に上げた意見かもしれませんが。

(下巻に続く)
表面的にはペダンティックな装いだが、内実は子供向けの冒険小説の趣き ★★☆☆☆
記号学の泰斗が書いたミステリとして著名な作品だが、読む前から単なる衒学的作品ではないかと言う懸念があった。初っ端からその不安が的中する。14世紀のイタリアを中心とする中世ヨーロッパ史、特に宗教史について造詣を持たない読者は門前払いと言う態度なのだ。また、探偵役の修道士ウィリアムの観察眼や推理法はホームズもののパロディで、この点でもガッカリさせられた。作者が本当にミステリを書こうとしたのか否か疑念が湧く内容で、作者自身の宗教史観・記号学の自省的考察を披瀝するために戯れに物語を捻り出した感が強い。

岩壁沿いの修道院で起きる事件の模様は殆ど語られず、代りに読者は当時のキリスト教諸派の対立や神学上の解釈の相違や院内の衆道関係等を延々と聞かされるハメになる。そして、修道院内の建物には秘密の通路が複数あったり、"魔法の薬草"や鏡で幻覚を起こす等、子供騙しの手法が堂々と使われる。表面的にはペダンティックな装いだが、内実は子供向けの冒険小説の趣きである。作者の専門を活かした筈の暗号も断片的過ぎる上にコケ脅しで、現代暗号理論からすれば幼稚極まりない。作中で強調される"迷宮"に陥っているのは読者や探偵役で無く、作者ではないかとの思いを強く覚えた。キリスト教における異端論争・教義対立などミステリ・ファンにとっては興味の埒外である事は自明だろう。

結末に到ってもミステリ的趣向が皆無で、徒労感・脱力感しか覚えない。ミステリを知らない碩学の書いた壮麗なる駄作と言えよう。
ギリシャ人と盛り上がれる推理小説! ★★★★☆
英訳は省略(削除箇所)が多いので日本語訳より良いとは言い切れません。
ギリシャ人とラテン語について盛り上がれる本です。
宗教部分と人名部分を端折って読むとサクサク進んで面白いです。
ヨーロッパのお城めぐりをしたからでしょうか、情景は目に浮かびました。
自分の頭が悪い? ★★☆☆☆
20年くらい前に見たショーン・コネリーの映画が印象的で、いつか文庫化されたら買うぞと思っていた本です。
遂に文庫化されないまま、図書館で借りました。

先日1000ページ以上の本を読んだばかりですが、それよりは短いこの本、なぜか
余り面白いと思えない(タネを既に知ってるから???)。
登場人物の名前が長いし、宗派はごちゃごちゃするし、なかなか物語の世界に乗って
いけませんでした。

最後の肝心な「薔薇の名前」のくだりについても、(もしかしたら薀蓄があるのかもしれませんが)
いまいち唐突感がありました(指し示している意味自体は理解できている積りです)。

もっと意訳本が出たらいいのになと、痛切に思います。
どう読んでも面白い、貴重な作品 ★★★★★
 もう語り尽くされているので、簡潔に。
 何度読んでも面白い本、というのは実に貴重だ。そうそうめぐり合えるものではない。読む年齢によって、知識が増える分、また感想も違ってくるが、面白いことには変わりがない。最初に読んだとき、横文字に弱い者として、ミステリーとして読むには日本人は不利だと思ったが、意外とそうでもないのかも。
 思いっきりミーハーなことを書けば、探偵役のウイリアム修道士がとってもに魅力的。修道士らしからぬ発言の数々及び行動は、ちょっとエリス・ピーターズの「カドフェル」と重なるかな。
 映画ではショーン・コネリーが演じていて、これもなかなか良い出来だ。原作の最後の場面、大人になったアドソが現地を訪れるシーンがあれば完璧だったのだが。