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フーコーの振り子〈上〉 (文春文庫)

価格: ¥860
カテゴリ: 文庫
ブランド: 文藝春秋
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ウィリアムバロウズのネイキッドランチ ★★★★★
タイプライター 
オーネットコールマン
フリー
洞窟

編集中
作品は凄いんだけど・・・ ★★★☆☆
「薔薇の名前」がとても好きなので、文庫化された時にすぐに買って読み始めた物の・・・とても読みにくかったです。
理由はただ一つ、訳が問題なのです。
他の方もレビューに書かれていますが、普通ならあり得ない言い回しを利用するというのは雰囲気ぶち壊し。訳し方が古いと言うわけではありません。とにかく読みにくい。
全体的に難解さを増してくれている訳に負けて、ずっと放置していました。その後全部読み切りましたが、殆ど意地でした・・・
ところどころ面白い箇所で引き込まれる物の、描写の訳が解りづらく着いていけないこともしばしば。何度読む手が止まったことか。
なので翻訳物が苦手な人にはオススメできません。面白いからなおさら残念です。
もう一度誰か訳し直してくださったら読み直したい本です。
神の視点 ★★★★☆
1988年のウンベルト・エーコの作品。主人公ガゾボンがテンプル騎士団の陰謀を探る内にそれに巻き込まれていくというのが、この作品の娯楽性の部分の主体で神秘学、オカルト学に関する引用が盛り込まれ、秘密結社の陰謀として面白おかしく進むのだが、映画のインディジョーンズとかナショナルトレジャーだとかヤングシャーロックの様な娯楽作としては書かれてはいない。古代人の世界観でもある、精神である「王冠」と肉体である「王国」を結ぶ「知恵」「理智」「慈悲」「厳格」「美」「勝利」「永遠」「根底」という陰陽、表裏一体の人間世界で類推の森を徘徊する主人公ガゾボンや世界の象徴である振り子の不動の点を求める秘密結社の人間活動に擬えて各章が構成されており、さらには各章の序文である冒頭の神秘学や思想書、幻想小説の文献からの引用文にそって、その章の話の展開が作られており、実に凝っているし、そのこじつけが妙に上手く少し遊びすぎな気もするがエーコの言いたい事の主幹である「事象の関連とこじつけ」に沿っているから自虐的お遊びとも取れ、見事という事にしておきましょう。さらには、もう一人の主人公とも言えるベルボの自己の存在の認識を懊悩する姿とそれをも我等がサム・スペードたるガゾボン君が同時に解明しようとするのだから、本作が長大になるのも仕方が無い。時代背景も本作のガゾボン君が行動するリアルタイムである鉛の時代のイタリアと、ベルボの幼少期のパルチザンとファシストの対立の思い出に14世紀のテンプル騎士団の弾劾から17世紀のアンドレーエの「科学の結婚」から始まり18、19世紀を類推の迷宮に陥れた薔薇十字伝説が並行して展開し、人間心理の部分で見ても、ガゾボンから見た事象のお遊び推理の部分とベルボの心理から見た実存の在り方の部分が入り乱れているので読者は読みこなすにはある程度の根気がいると思いますよ。敢えて名づけるなら「オカルトミステリー」が表で「存在意義ミステリー」が裏にあると言えようか。そして人によって様々な読み方があると思うが、ガゾボンとベルボに深く関わるタイプの違う3人の女性と主人公達との関わりと世界観が読み応えがある。前半にしか出てこないアンパーロとの会話が考えさせる物があって個人的には良かったが、個性的キャラ達が後半になるにしたがって、微妙に尻すぼみに一つの事に収束してしまったのが残念だが、キャラを楽しむ作品では無いのでいたし方が無い。(下巻に続く)
二度目の挑戦で面白さを知った ★★★★★
購入時は挫折したが、改めて読みだしたら、面白さにどんどん引き寄せられた。いえ、書いてあることの半分も理解できていませんけど(爆)。

これを読んでいるときの幻惑されるような陶酔感は、ウィリアム・ギブスンの『ニューロマンサー』を読んだときのことを思いださせた。全然違う小説なのにネ。

主人公が「生まれはミラノでも、先祖はれっきとしたヴァルダオスタの出身なんですからね」というセリフがある。
そうか、ヴァッレ・ダオスタはイタリア国内ではそういう風土として受け入れられているのか。4年前の真冬に訪れた、あの谷間のまちアオスタ市のことが懐かしく思いかえされた。

それはともかく、この本から『ダ・ヴィンチ・コード』と『風の影』と『ナインスゲート』が生まれた……と言っては言い過ぎだろうか。
つらい ★★★★☆
「すべては繋がっている」という「陰謀のセオリー」。われわれはあふれる記号の海を生きている。直感と推論なき歴史学など存在しない。この作品では、「陰謀論」の生成過程が濃密に活写されている。そしてそれがテンプル騎士団、パルチザン伝説、そして「鉛の時代」の「連関関係」とオーバーラップしている。「つながり」を「発見し」、偽史を練成していくプロセスの描写の濃密さは、見事。
でも、とにかく記号の羅列、羅列なので、正直読むのがしんどい。「薔薇の名前」と比べ、小説として成功しているとはいえないのではないか。でもエコである。彼の美学史や記号論に興味がある人ならきっとわかるかも。この作品が研究者ならば、想像力あふれる研究者ならではの妄想だということが。
あと訳がよくないのだろう。よみにくい。