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神曲 煉獄篇 (河出文庫 タ 2-2)

価格: ¥1,026
カテゴリ: 文庫
ブランド: 河出書房新社
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地球規模的歴史的大傑作 ★★★★★
天才ダンテが暗示する正しい人生をぜひ体験してください。特に『地獄編』。せっかくこの世に生を受けたのですから読んで欲しい。そんな本です。寿岳文章訳も持ってますが一長一短あるためどちらも読んでください。
「煉獄」という無理筋の場所が面白い ★★★★★
「煉獄」は聖書にほとんど記述がなく、プロテスタントはその存在を認めない。この世で小さな「罪」を犯したために、天国に直行するのは差支えがある人々が、天国に行く前に一定期間罪を贖う予備校のような所である。だから、煉獄の記述は難しい。天国に向かって立つ岩山が煉獄なのだが、業火に焼かれる地獄まがいの場所もあるし、美しい森もある。政争に敗れてフィレンツェを永久追放になったダンテは、かつての政敵を『神曲』の地獄で苦しめて私怨を晴らしたが、煉獄でも、フィレンツェの政治がらみの人物やダンテの友人などがたくさん登場する。煉獄には、エウリピデス、アンティゴネ、イスメネなどがいるが、地獄に比べると有名人は少ない。煉獄の人々は、「好色」「怒り」「嫉妬」「高慢」「浪費」「怠け」「大食」などの罪で責められているが、この程度のことは誰にでもあることで、咎められるほどの罪とは到底思えない。罰もかなり恣意的なので、煉獄篇は、「煉獄」概念の「無理さ加減」を大いに楽しめる。平川氏の丁寧な注も役立つ。ダンテは煉獄篇の最後で、最愛の人ベエアトリーチェに出会うのだが、その再会場面は妙に教訓的で退屈なのが皮肉。
天国はまだかあああああ ★★★★★
 以下本文庫の裏カバーから。
「二人の詩人、ダンテとヴェルギリウスは24時間の地獄めぐりを経て、大海の島に出た。そこにそびえるは煉獄の山、天国行きを約束された亡者たちが現世の罪を浄める場である。二人は山頂の地上楽園を目指し登って行く。永遠の女性ベアトリーチェがダンテを待つ。」

 本篇には、西洋の古典的に有名な人名・地名がキラ星のように出てきます。しかし、平川先生の詳細な「注」のおかげで、読者は安心して読み進む事が出来ます。
 西洋の古典翻訳を読むと必ずといって出てくるあの面倒くさい「注」。私は、今までは、この「注」が億劫でした。しかし、本書の「注」は、読んで嬉しく見て楽しいものになっているので、何ら苦にならないのです。とても読みやすくなっています。

 地獄篇に続き、挿絵イラストが、またまたおどろおどろしくていい。

 やっとの思いで地獄を越えたと思えば、煉獄の山々が続いている。ベアトリーチェの待つ天国までの道がこれほどまでに遠いものとは、とほとほ、とほほ、とほとほほ・・・・・。