日本を代表するポップミュージック・アーティスト、佐野元春の記念すべきデビュー作である。リアルな街の風景を詩的に描写したライム、スピード感あふれるビート、ポップでストイックな音作りは、当時の音楽シーンに大きなショックを与えるとともに、数多くのフォロワー(模倣者)を生みだすことになる。
本作は、その後の「日本(語)のロック」に計りしれない影響を与えた傑作である。特にデビューシングルである<6>のインパクトは大きかった。(森 朋之)
80年代、日本語ロックの幕開け 佐野元春編
★★★★★
日本にも本格的にロックアーティストが出てきた80年代。桑田佳祐同様、今まで難しいとされてきた日本語をロックのリズムとメロディーに、うまく歌詞を乗せる事である。
以降、影響を受けたミュージシャンは、数多い。最初に彼のライブを観たのは大阪フェスティバルホールの三階、しかも後ろは壁という一番遠くの場所で観たのだ。その時は、もうすでにSOMEDAYのヒットもあり会場は超満員。赤のストラトに汗だくになったスーツで歌う姿は今でも心に残っている。最高の夜だった。
好きな曲は、もちろん全曲だが情けない週末が今でも心をうつ。アンジェリーナの疾走感、さよならベイブの甘く切ないメロディー。
輝ける80年代が幕を開けたのだった。
永遠の名作
★★★★★
1980年、佐野元春デビューアルバム。
単なるロックだけでなく、ジャズ的要素も多く含み、
佐野元春の幅広い音楽性が直に感じ取れる!
ここまで音楽的で、オシャレなアルバムは珍しいです。
その為、他の同時代のアーティストとは違い、曲の「古さ」は不思議と気になりません。
買って損無し!!
ファーストでこの出来!?佐野元春ファンであるだけで
「音楽のセンスが良い」と人によく言われるという話を聞きますが、
分かる気がします。
他のアルバム(全て)も、それぞれ個性がありおススメです!!
幸福な疾走感、そしてロックンロール
★★★★★
佐野元春のデビューアルバム。
現在、この作品を聴き直してみると。
佐野元春のもつ独特の疾走感と情熱が、
アルバムを一貫していることに、
改めて気がつく。
当時の10代であった僕たちは、
このアルバムに満ちているパワーに触発されて、
佐野元春という「新しいスタイル」を受入れたのだと思い返す。
「SOMEDAY」、「Visitors」で頂点に駆け上がった佐野元春だが、
このアルバムでは若者を代弁するように、
恋愛と未来を歌っている。
音楽的にはまだ独自のスタイルを模索中で、
ロックンロールアルバムではあるが、
ジャジーな「Do what you like」、
ジョンレノン風の「Please don't tell me a lie」など、
実験的な作品が入っている。
2ndアルバム「Heart Beat」に繋がる「Bad Girl」、
そして日本のロックンロールの名曲「アンジェリーナ」がこのアルバムの中心だと思う。
派手で夜っぽい2nd「Heart Beat」、最高傑作3rd「SOMEDAY」と比して、
(当時は)どうしても未完成な印象があった。
今聞き返すと、別の印象がある。
佐野元春の本質が見える。
さすがデビューアルバム。いやあカッコよかったです。
あれこれ[蘊蓄(うんちく)]は,いらん!!
★★★★★
[レビュー]を観てると,[あぁだ,こうだ!!]書き込む輩が居てるけど,自分が(そのアーティストが)好きで,金出して買うたんやったら,別にえぇやん!!
ウダウダ,蘊蓄って,読みとうも無いわい!!
黙って,聴け!!
星5つじゃあ足らん(*^o^*)
★★★★★
デビュー作ながら、最高傑作だと思ってます。曲やサウンド、アレンジの洗練された感覚はサムディやビジターズに譲るが、むき出しの佐野元春の歌がここにあります。スピード感あふれる代表作。アンジェリーナ、情けない週末、最高です。洋邦問わず、私の中の五大傑作の一つ(*^o^*)v