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ジョン・レノンを聴け! (集英社新書)

価格: ¥756
カテゴリ: 新書
ブランド: 集英社
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曲が作れなくてもコンサートでよれよれでもなお魅力的なのがレノン ★★★★☆
こういう愛情表現は苦手な人が多いのだろうか。ジョンにまつわるヨーコがらみの無用の衣をはぎ取り、できの悪い(作りかけだったり、作りこみすぎて魅力の失せた)曲をズバリ指摘し、その上で、それでもあきれるほど魅力的なジョン・レノンへの筆者の思いは十二分に伝わってくるのだけど。こんなに偏見なく、褒める必要のないものを褒めず、好きだと言っている人が多い割には聞かれていない曲の魅力を掘り起こし、素のジョンに肉薄している書籍が他ににあるのだろうか。何年か前に出た、ジョンの元妻シンシアの本も、ちゃっかりビートルズの枠内にはまっている割に独立した女性ぶるヨーコの言動も、ジョンを聴く上では障害にしかならないことをこういうものを読んで知り、愛と平和ボケを矯正し、ジョンのあの声の感触を確かめるために、もう一度じっくりジョンを聴いてほしい。不良ロッカー万歳。こういうジョンがいいんだよ。何でもかんでも偉大な人なんているわけないのだから。
「中山」寄生虫の問題。 ★☆☆☆☆
 この著者のBeatles関係の書物は、もう、いい加減にしてよといいたい。
 もちろんBeatlesmaniaの中には、奇をてらった人もいるだろうし、マニア
嵩じて「高飛車」になる人もいるでしょう。しかし、ここまで独善的になれ
るのは、それを売り物にして商売するのは、「寄生虫」でしょうね。
ジョンレノン神話や信者をけっとばす本 ★★★★★
死んでから、やたらと持ち上げ、褒め称え、崇拝し、自由と平和と愛の象徴に祭り上げられてしまったジョンレノン像に深く疑問と不快感(その張本人である、財産管理人のオノヨーコにも)を抱いていたので、こういうことを言う人がいたことに、大笑いしながら、納得できた。私はかなりのファンですが、気持ちいいほど、読めました。やたらと遺産とジョンの未亡人である地位を乱用するオノヨーコ(この人のやることをジョンが愛した奥さんということで、正確に批評できない暗黙のルールというのが、死んでから一層はびこっているのは実におかしい)の音楽上のでしゃばりをきちんと書いているのは多分この人だけ。「ダブルファンタジー」や「ミルク&ハニー」をジョンの部分だけで再編集してラストアルバムとして出し直して欲しいと思う人は、世の中にはたくさんいると思う。そんな人は読んでみて下さい。
聴け!といわれて聴きたくなるかどうか。 ★★★★★
この本を読むまで、ジョン・レノンという音楽家は僕にとって
「良いんだろうけど、聴いたことない。」という存在でした。

この本はそんな僕(他数多くのジョン・レノン、ビートルズを知らない世代)
にとってジョン・レノンを聴くきっかけをいただいた本です。

この本が出るまで、ジョンを知っている人のための読み物はあっても、
ジョンを知らない人のための本で、なおかつジョン・レノンを
聴きたいと思わせてくれる本は無かったのではないかと思います。

この本からジョンに出会ったのです、僕は。
ジョンの音楽を聴きたくなる1冊。 ★★★★★
ビートルズはまんべんなく聴いたが、ジョン・レノンについては代表作中心にしか聴いておらず、「マインド・ゲームス」や「サムタイムNY」などはほとんど聴いたことがなかったし、ジョンの死後発表された作品もまともに聴いていない。
そのような私が、本書を読んで、たまらなくジョンのすべての曲を聴きたくなった。

私は、ライフスタイルや政治活動は別として、ジョンの音楽については、ヨーコは不要であると思っており、例外として「ハッピー・クリスマス」はヨーコのボーカルがあった方がグッとくると思っているが、本書にもそれと同じような記載があり、シンパシーを感じた。

例えば、「イマジン」を切り口にすれば、歌詞を額面どおり受け取って感動する真面目なファンと、ちょっぴり舌を出しているジョンを思い浮かべながらも大好きなジョンを支持するファンとに大別することが出来るが、前者のファンは本書を手に取らない方が無難である(著者はそのようなファンにこそ読んで欲しいと思っているかもしれないが・・・)。