『チャーリーズ・エンジェル』コンプリート2ndシーズンは、1976年に放映されてすぐに広く人気となったゴールデンタイムのTVドラマの目の保養となるような女性たちの魅力を余すところなく見せてくれる。エンジェルズは2年目になってメンバーが変わった。三人の中で恐らく一番人気のあったファラ・フォーセットが第2シーズンを前に去り、代わりにブロンド美人のシェリル・ラッドが加わった(ラッドの役柄はフォーセット演じるジル・マンローの妹クリス・マンロー。ジルは女性のキャリアの自由についての初回のエピソードで、カーレーサーになるためにスペインへ行ったと説明された）。
   クリスが加入するやすぐに、チャーリーの私立探偵事務所に事件が起こる。オアフ島を舞台にした2話連続の「エンジェル・イン・ハワイ」で、チャーリーが犯罪者 (フランス・ニューエン）に誘拐される。彼はエンジェルたちにボスの命と引き換えに、彼女の夫を脱獄させるよう要求した。明るいクリス、頭のいいサブリナ・ダンカン（ケイト・ジャクソン）、美しいケリー・ギャレット（ジャクリーン・スミス）、そしてチャーリーの部下のボスレー（デビット・ドイル）はワイキキで日光浴をし、フルーティーなドリンクを飲みながらも、様々な変装をして犯罪と戦う。シーズンが変わって再編成された『チャーリーズ・エンジェル』は、どのエピソードでもドラマティックで美しいゲームを見せてくれた。たわいもないおしゃべりからゆっくりと始まり、女性たちはとんでもない捜査に送り込まれ、服をできるだけたくさん脱がされる。
   ベテランのフィル・シルヴァースとジム・バッカスが出演したユーモラスな「アイスショー！華麗なる暗殺団」もこのパターンで、ヒロインたちが誘拐されたスケーター二人を探すためにアイスショーに参加している。「恐喝！美女は狙われている」ではケリーとクリスがしぶしぶながら、組織化された犯罪が仕組まれた＜Miss Chrysanthemumコンテスト＞に参加している（この年もケリーの水着姿は見られない）。「暗殺！恐怖のサーカス団」では共演したジェームス・ダーレンが、エンジェルズたちを甘い生活に誘い込む。この2ndシーズンについて不満を言うならば、目新しさがなく、どのエピソードも同じように感じられる点だ。だがサプライズもあり、「誘拐！サミー・ディビス・Jr.」では、ラット・パックの一員で今は亡きサミー・ディビス・Jr.が出演し、危険にさらされる身を三人の美女がボディーガードした。（Tom Keogh, Amazon.com）