マスターのコーヒーは毒?
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マスターのコーヒーが不味いのが特徴のこの店、その程度は「不味い」を通り越して「毒」だとか。
その拡大図を見ると、妙な泡と煙を噴いていますが、成る程毒々しいですね〜。
しかし、アルバイト店員の由依ちゃんのコーヒーが美味くて、バランスが取れています。
この店に出入りする、マスターの元奥さんや、何でも瞬時に理解してしまう薬局店長らが織りなすこの作品。
由依ちゃんが生き生きとしていて、ギャグとちょっと真面目な部分が錯綜して、大変面白いです。
著者の他作品「夫婦な生活」「わくわくワーキング」その他も同様ですが、気が付くと毎巻買っていて、生活の友になっています。
それは、ほのぼのとしたギャグの面白さに加えて、巧みなヒキがあって、つい引き込まれてしまいます。
本「ばついち」も同様で、第3巻が出たら、必ず買うつもりです。
ところで、巻末漫画では、本作品のモデルになった喫茶店について言及されています。
菓子折と第1巻を渡しておいたと書かれていますが、マスターのコーヒーを毒と表現するなら、菓子折だけでは不足ではありませんか?(笑)
4人の主要登場人物が魅力たっぷりの作品です。