いくえみ先生の作品で一番好きな作品。
少女漫画にありがちな偶然、リアルには無さそうってのが殆どなく、共感・身近に感じる作品だと思います!

家族関係に悩む主人公・人恋しさを持つ主人公の彼氏。 若くして漫画家として成功した、主人公の友人。不思議な雰囲気のあるその恋人。
それぞれ他人には見えずらい、孤独や悲しみ、思い出を抱えながら生きています。


そういった心理的に訴える面や、友情・恋愛・人間関係が交錯している様が実にリアルだと思います。

何度でも読み返して読みました。
男性が読んでも読み応え充分だと思います。

よくある少女漫画に飽きた方は一度読んで見て損はないと思いますよ☆

発売以来、久々に読み返してみました。

心が満たされず物事にやりがいを持っている人が羨ましくて行詰っている、フリーターの晶子。
そんな時、漫画家として成功している同級生と再会しアルバイトで仕事を手伝うように。


著者のマンガは大好きで続編があれば迷わず買って揃えるのですが…。
なぜか本作は続きが気にならずに再び読む気がしなかったので放置しておりました。
いつものように、女の子の揺れ動く微妙な心模様がコミカルに描かれて面白いのですが！！
でも、これまでと比べてシュールさがなくイマイチ楽しめなかったのが正直な感想。

何度も読み返してる少女まんが。
「私がいてもいなくても」ちょっと塞ぎこんだタイトルだけど、主人公晶子は、誰にも「かわいそう」と思われずに、強く生きてます。

読んでると、微妙に、厳しかったりする現実。同い年なのに漫画で成功してるマキ、優しくて温和なのにどこか冷たい一、人間っぽくて良い奴なのに浮気を繰り返す剛、真面目に働くホステス美紀、自分勝手で母や恋人の愛を苦痛だと感じる晶子の兄、長男しか見えていない晶子の母など。
でもどれもこれも、憎めなくて、切ない。で、まあ、変なキャラも出てくんだけど。

晶子は一見、性格よくないんだけど、心の中は優しい人だと思う。２、３巻、と進んでいくうちに、晶子の優しさに、周りも、少し、気付いていく。
「あたし全然こういう人じゃないよ」と思う人も、晶子のそういう部分に感情移入すると思う。
何か押し付けがましいレビューになっちゃいましたが、
いくえみさんはそういう、誤魔化せない気持ちみたいなものを書いてくれますね。

10代20代の女性におすすめです。
すごく共感できると思います。
家族や友達や彼氏。
自分は周りのようにうまくできなくて、だけど自分なりに必死に生きている。
マンガの中のお話という感じじゃなくて、とてもリアルです。
レビューじゃこの感動を表現し尽くせません。
ぜひ読んでみてください！

かつて、母親に対して、どうしてこんなに想っていることが伝わらないのか、悶え苦しんだことがある人にはぜひお勧めしたいです。
家族のあり方が本当にリアルです。
過剰な愛を受けた兄と、必要な愛を受けられなかった妹。
だけどこんなにも共感できたから、これは決して特殊な家族ではないんだと思います。
ふつうの晶子は自分なりに頑張って、日々を生きていきます。

全三巻、読んだ後は、明日に進む力が湧いてきました。