あんしゅの本屋さん
★★★☆☆
訪れたが最後、もう戻れない!続発する不可思議な惨劇……すべてを呑み込む黒き異形の館食したまえ、この肉を……浦登家の面々が唱和する。〈ダリアの宴〉に参加した中也の身には何が? 激しい嵐で外界と途絶された中で、ついに勃発する不可解な連続殺人。その被害者は? その犯人は? その動機とは? ……謎は複雑怪奇に絡み合い、暗黒館の闇とともに、ひたすらに深まりゆく!!(全四巻)黒絹糸が絡まり合う如く宙を舞う“視点”。いくつもの伏線が織りなすラストへの驚愕。ゴシックホラーの美を纏ったこの長編ミステリ小説は、何よりも美しい闇が溢れすぎるほどに溢れている。そう、馨しき、闇。――宝野アリカ(ALI PROJECT)<第四巻巻末に収録の「特別寄稿◆暗黒館の諸相」より抜粋>