あの家族にまた会える!
★★★★☆
「東京バンドワゴン」のあの家族が帰ってきました。シリーズ第二弾です。
前作を読んでずいぶん経ちますが、久しぶりと感じる間もなくすぐにこの家族の世界に入っていくことが出来ました。
これほどたくさんの登場人物がいながら、誰一人としていいかげんな扱いになっている人はなく、全員キャラがたってるのがすごい!
しかも前作より登場人物が増えて、今後のさらに増える予感・・・。
ただ大家族の賑やかな日常を描いているのではなく、亡くなったおばあさんのサチさんの視点で語られているからこそ温かみを増しています。
できれば、サチさんと一緒に秋実さんにもでてきてほしいんだけど、それは贅沢な願いなのかなぁ。
ほんとうに素敵な家族(*^_^*)
今の時代、こんなに大勢で仲良く暮らしてる家族なんて存在するのでしょうか。
読んでると幸せな気持ちになり、このシリーズがいつまでもいつまでも続いて欲しいと思えます。
最後の章はバタバタといろんなことが起こり、喜びも寂しさもあわただしく過ぎて行ってしまったけれど、
これこそが「この家族らしい」ってことでしょう(笑)
「たかが本だけどぉ、いろんなドラマがあるもんだねぇ」
★★★★☆
一気に読み終えてほくほくしてした前作東京バンドワゴンの続編。
今回もまた登場人物が増えて騒がしくなるが、やはり心配は無用。
それぞれがそれぞれの味を存分に出して楽しませてくれる。
さらに今回は1年を通じてのとある「変化」(というか成長?)
が織り込まれていてそれが最後にぱーっと花開くのが
またしても読者に温かみを与えてくれ、
次回もまた今作以上に騒がしくなるんだろうなあという
うれしい余韻も残してくれる。
ただ、今作は話を盛り込みすぎた感があり、その結果
少し話が急展開すぎたり投げやりになってしまう部分があった。
話の収まり方としては前回のほうが好きだったので★4つで。
1行1行読むたびに楽しい
★★★★★
あの「東京バンドワゴン」2作目の文庫版が発売になったと聞いて、すぐに購入して読みました。
まず前作より登場人物が格段に増えています。
でも不思議なことに覚えきれないということはありませんでした。
一人ひとりが個性的な人たちなので、すぐに印象付いて残るのかもしれません。
展開はいつもどおり春夏秋冬4つのシーズンにさまざまな出来事が起こります。
前作より複雑に話が進んでいきますが、深みがあって分かりにくいという事はありませんでした。
オススメは夏の「幽霊の正体見たり夏休み」。あれは不覚にも感動してしまった・・・。
すごくあったかくて、すばらしい心の栄養剤になりました。
これからもこんな感じで堀田家や、バンドワゴンを取り巻く皆を見守っていきたいと思います。
個人的には登場人物を脳内キャスティングしながら読み進めるのもオススメ。
やっぱり「LOVEだねぇ」ですよ!
★★★★★
前作を読んで、2作目をまだ読んでなかった方。文庫です、即買いです。
まだこのシリーズ読んでいない方、これは2作目です。
1作目の文庫も併せて買って下さい。
シリーズものならではの難しさってあると思います。
ストーリー、登場人物たちの生かし方は特に。
ご安心下さい。
1作目と同じかそれ以上に心温まる世界が帰って来ています。
みんな生き生きとしています。
それでされにホロリとくる展開もあり。
読み終わって頭に残るのは「LOVEだねぇ」のフレーズです。
ドラマ化とか映画化されたら、このフレーズを
どの役者さんが言うとハマるでしょうかね。
そんなことを思いつつ読み返すと2度楽しめますよ!
青ちゃんのお母さんだけは「吉永小百合さん」で決まり・・・などと思いました。
大家族活劇でもって「日常の謎」を展開
★★★★★
テレビドラマのような大家族活劇でもって
「日常の謎」を展開する離れ業。それでも
個々のキャラクターがしっかりと立っていることから
先へ先へと読ませるリズムが心地いい。
『東京バンドワゴン』の続編であり
続編らしく個性的なキャラクターが
ますます生き生きと活躍する姿は
それだけで読書の満足を教えてくれる。
もし次回作があれば、全12連作となり、
テレビドラマがワンクール造れる分量である。
それを望んでいるのは私だけではないはずだ。