ロマンスたっぷりのページターナー
★★★★☆
18歳、パリ。主人公リンジーは、少女の頃からあこがれてきた義兄にレイプされた。
家族の中では姉、シドニーがプリンセス、背ばかり伸びてぎすぎすのリンジーは父から疎まれ、姉にも軽んじられてきた。
姉の結婚式の日に憧れの目で見つめたイタリア貴族の義兄は、じつは少女性愛者だったのだ。
トラウマを抱えながらも美しく成長したリンジーは、「エデン」という名でモデルになり、ボディガードのテイラーと出会う。
テイラーは、リンジーがいままで出会ったことのない、誠実な、そして危険なほどセクシーな男性だった。トラウマをも乗り越えてロマンスが動き出す。
リンジーはテイラーと婚約するが、その直後リンジーを再度悲劇が襲う。
彼女の相続した莫大な遺産ねらいなのか、それとも…。
FBIシリーズに比べてサスペンス色が薄いが、トラウマを抱えた主人公に寄せるテイラーの誠実で我慢強いアプローチはすばらしくロマンティック。思わず、「こんな男性に愛されてみたい」と夢想してしまうような、王道を行くロマンスではないだろうか。
ちなみに、主人公の祖母さんが、いい味出していて、私的に好き。脇役の邪道っぷりもいりまって、ちょっとシンデレラな1作だと思う。
逃げださない 愛。
★★★★☆
忌まわしい過去のトラウマを持つモデルのヒロインを、包容力たっぷり〜に見守り辛抱強く待つことのできる大人の男、、、テイラーが素敵でした☆
設定が痛い、むごい?との予想に反し
ボディーガード”テイラー”の絶対的な逃げない愛、
彼独特な包容力がその雰囲気を緩和させ”何があってもおれから逃げ出すな!”
の一言がまた、感動的でジーンとさせてくれます。
過去のトラウマが、いつ暴かれるかとハラハラ、、
最後まで気が抜けない分、時間も忘れ一気読み、
たまにはこういう深いテーマの作品を読んでみるのもいいかもしれない。
一気に読まずにいられませんでした。
★★★★★
前半は胸がつまるということはこういうことか、と本当につらかった・・。読んでいない時も主人公の気持ちを思うと涙が・・。義理の兄からレイプ(殴られながら)されたということよりも、その後の父親や姉の態度や言葉の冷徹さに心底ぞっとしました。ページをめくるのがおそろしかった。でもヒーローのテイラーと出会ってからはとにかく先にすすみたくて、一気に読み終えることができました。何もかもを受け入れてくれる人と出会うということがどういうことなのか。100%信頼できる相手と出会えたことで変わっていくことができたヒロインに感動しました。とても重い1冊だと思いますが、心の深いところに響く本でした。
読んで良かったです。