FBIシリーズの邦訳第三弾。
サビッチの部下のデーンが主人公で、最後まで二転三転する
サスペンスの面白さは相変わらずです。
ホームレスというのは宿なしでさえあれば、どんな教養のある
人物でもどんな美形でもなれるのだなと、変に納得してしまいました。
ただ、デーンの兄を殺した犯人と、ニックの抱えていた問題の
二つの要素があまり関連していないのが、サスペンスのプロットとして
どうかと思ったのも事実です。
第一作の「迷路」では全ての筋がピッタリ一本に繋がっていたので、
ストーリー的には「迷路」に一歩半及ばないかなという感じがしました。