今回の“敵”は院長が替わった稜徳会病院。
シリーズキャラクターの一人と思っていた倉木があんなことになるなど、
意外性もリーダビリティも依然として抜群なのだが、
読み終わってみると“幻の翼”というタイトルの意味が分かる仕掛けになっている。
それが幻だからというか、何かスカされたような感じを抱かせる、
何か損をしているような作品。
評判が良かったからつい書いてしまった、という続編ではあるまいか?
とはいえ、それがこれだけ面白くなるんだから、逢坂剛恐るべし、ではある。
このシリーズのなかで純粋に前作のストーリーをついだ、まさに続編である。前作同様、迫真のサスペンスを堪能できる作品である。
「百舌シリーズ」は、本書の他、「百舌の叫ぶ夜」「幻の翼」「砕かれた鍵」「よみがえる百舌」「のすりの巣」
警察組織を根底から揺るがすはずの、稜徳会病院で起きた大量殺人事件は、政治的な配慮により闇に葬られようとしていた。裏に潜む政治的謀略を暴くため、公安部倉木警視は危険な賭に出る。一方、能登の海に消えた新谷和彦は、北朝鮮に渡り、テロリスト「百舌」として再び日本へ戻り、関係者への復讐を開始する。
このシリーズのなかで純粋に前作のストーリーをついだ、まさに続編である。前作同様、迫真のサスペンスを堪能できる作品である。
警察組織を根底から揺るがすはずの、稜徳会病院で起きた大量殺人事件は、政治的な配慮により闇に葬られようとしていた。裏に潜む政治的謀略を暴くため、公安部倉木警視は危険な賭に出る。一方、能登の海に消えた新谷和彦は、北朝鮮に渡り、テロリスト「百舌」として再び日本へ戻り、関係者への復讐を開始する。
このシリーズのなかで純粋に前作のストーリーをついだ、まさに続編である。前作同様、迫真のサスペンスを堪能できる作品である。