すばらしい。
★★★★★
インドの昔話でしょうか。算数を使った知恵の物語。民衆から穀物を税として召し上げ続ける王が、いざ飢饉の時も民にそれを分け与えない。そこで一人の娘が考えたのは、最初の一日は一粒だけもらい、毎日その倍をいだたくという方法。一粒だけならたいしたことはないと考えた王でしたが・・・・・・。
数学の楽しさがわかりやすく伝わってきます。私もこんな楽しさから、数学に目覚めました。高校くらいまでの数学は、コツさえわかれば簡単なんですね。コツは、その問いの全体を地図のように眺めること(知恵の輪って、難しそうだけど、判れば簡単じゃないですか。あれと一緒)。そのセンスを磨くのに良いのは物語。物語って、全体を常に見渡していないと、進むにつれ判らなくなるじゃないですか。
だから、算数・数学を得意になりたい人は、物語と接しましょう。
それはともかく、デミの画を堪能ください。細密画をコンピューターでレイアウトしているそうですが、違和感なくそこにあります。
すばらしい。