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失踪者 (文春文庫)

価格: ¥790
カテゴリ: 文庫
ブランド: 文藝春秋
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まさかの犯人 ★★★★☆
「15年前の失踪事件」と類似する「現在の失踪事件」が複雑に交差し、
本も分厚いので時系列の把握に若干苦しみました。

「冤罪者」で馴染みの登場人物(五十嵐)が出てきたりして
「またノンフィクション作家の話しか・・・」と正直がっかりしましたが
家族が増えたばかりの私にとっては、子を持つ親の感情や心情が
かなりリアルに表現されていて、もし身内に犯罪者が出たら
どうなるのかを考えさせられる作品だったと思います。

少年法がテーマになっていますがそれだけではなく
犯人へ迫るまでの過程も読みごたえがあり
最後の最後には折原一ならではの
あっと驚く衝撃的な真実が待ち受けています。
犯人はまさかの人です。
いつも通りの世界 ★★★★☆
手記、手紙、様々な視点、この作品もいかにも著者らしい「叙述トリック」がふんだんに盛り込まれている。時間、空間も次々と前後しながら進んで行くため、途中でわけがわからなくなったりすることもあるが、これも一つの味だろう。

この作品のテーマは少年犯罪だが、犯人、そしてその周囲の人間の心理描写が中心であり、手口にのみ焦点を当てることが多い作品(及びマスコミ報道)と比べて心に残るものが多い。

最初に述べたように、トリックの技法が独特でスッキリと整理するのが厄介な節はあるのだが、テーマなど見所も多い。

せつない推理小説の傑作 ★★★★☆
少年犯罪というテーマはある意味食傷気味の感はあるけど、その精神描写と展開の速さで一気に読みきってしまった。そして、心に芯がきっちり残る作品だったと思います。
少年が犯す犯罪というものについては、とかく大人の想像を越える独特の犯罪プロセスがクローズアップされるが、この作品では常に家族の心理が背景に存在する。
家族として決して見捨てることのできない切なさが胸にしみる。子供の狡猾さと親の実直さ(親の心子知らずっていう慣用句はまさにこれに当てはまる)には、やり場のない悲壮感が突き刺さる。
また、推理小説として犯人さがしの側面もきっちり描かれている。
作者の他の作品を読まずにはいられない傑作である。
☆本☆のムシ ★★★☆☆
左の『冤罪者』のシリーズ2作目と思われます。埼玉県久喜市で15年前に起こった女性連続失踪事件。そしてまた、同じ地域で、同じような女性失踪事件が起こる…。折原一さんの作品は、確かに本格派っぽくて、夢中になって読んでしまうのですが、ちょっと最後の展開が強引というか、犯人に意外性を求めすぎて、こんな展開あり!?と思ってしまう嫌いがあります。面白いことは面白いんですけどねぇ…。
ヒーラムの本屋 ★★★★★
「冤罪者」に引き続いて、今度は、少年犯罪です。どちらもボリューム的には、お腹一杯です(笑)。やっぱり、ラストで、やられましたね。お決まりのどんでん返し。様々な伏線・・・作者に脱帽です。
こう家 ★★★★☆
「冤罪者」の次に出た作品。「冤罪者」の方が完成度は高いですが、それでも質量共に充実。