インターネットデパート - 取扱い商品数1000万点以上の通販サイト。送料無料商品も多数あります。

ブラームス:2台のピアノのための作品集

価格: ¥1,050
カテゴリ: CD
ブランド: ワーナーミュージック・ジャパン
Amazon.co.jpで確認
曲によって第一ピアノと第二ピアノを交互に演奏している ★★★☆☆
1993年4月ベルリン、テルデック・スタジオにて録音。1991年9月のラフマニノフ作品に始まったアレクサンドル・ラビノヴッチとの連弾は、1993年にモーツァルト:2台と四手のためのピアノ作品集とブラームス:2台のピアノのための作品集を、1995年に魔法使いの弟子と続く。これはアルゲリッチがいかに彼をピアノ・デュオの相手として気に入ったかを示している。気に入った相手とはとことんやる、というのがアルゲリッチ流である。

面白いのは、曲によって第一ピアノと第二ピアノを交互に演奏していることだ。ハイドン・バリエーションではアルゲリッチが第一ピアノ、ソナタとワルツはラビノヴッチが第一ピアノを弾いている。このあたりアルバム・ジャケットにもでている和やかな雰囲気の現れだろう。

ブラームスの『ハイドンのテーマによる変奏曲』はおそらくアルゲリッチのお気に入りの一曲なのだろう。2005年のスイス、ルガーノ音楽祭でのライヴ盤ではアルゲリッチの秘蔵っ子若手ポリーナ・レスチェンコと組んでのこの曲を演奏している。ぼくはレスチェンコとの演奏の方が好きだ。
ワルツ集は名演だけど、全体的にはイマイチ? ★★★☆☆
「ハイドンの主題による変奏曲」はオーケストラ版が有名だが、
最初は2台のピアノのための作品として作曲された。
「2台のピアノのためのソナタ ヘ短調」は、最初に作った
弦楽五重奏が良くないため、作曲者自ら率先して編曲した。
この曲がピアノ五重奏になったのは、クララの忠告によるものだった。

つまりこの2曲については、作曲者が2台のピアノのための曲を
つくるつもりだったということ。ただこの演奏にその真意が
明確にでているかというと、???と感じた。

確かに、ここでの演奏は、高い水準で音楽を楽しませてくれる。
「ハイドンの主題による〜」は多彩な音が印象的だった。
また「2台のピアノのための〜」はアルゲリッチの真剣な音楽姿勢が
印象的で、思わず引きずられそうになった。
だが、何のためにこれらの曲を録音したのだろう?という疑問が。。。
要はブラームスの意図が見えないし、アルゲリッチにしては、
2人による演奏のためか、解釈の凄さもキレも感じなかった。
そのため、どこか徹底していないもどかしさを感じる。
普通にこれらの演奏を聴くと、「オーケストラの方が〜」とか
「ピアノ五重奏の方が〜」と思うだろう。
多分それらのヴァージョンを聴いていなくても、不満に感じるに違いない。

ただワルツ集は名演!ワルツ集は、4手のための連弾を
2台のピアノに作曲者が編曲したものだが、よりブラームスらしさを感じる。
こちらは最初から最後まで聴き応え十分で、2人のピアノのノリの良さが
印象的だった。

ん〜とすると、私が受けたこの演奏の印象は、ブラームスの曲の出来に
左右しているのかも?それとも演奏者の気質?
個人的には、最初の2曲も2台のピアノによる演奏で味わえるよう、
踏み込んでほしかった。アルゲリッチであればできるはずだし、
再度チャレンジしてほしいと思う。
やっぱり、原曲のピアノ5重奏には勝てないかな ★★★★☆
やっぱり、原曲のピアノ5重奏には勝てない感じがする。ゼルキン+ブタペストのピアノ5重奏の凄さを先に知っていたので。(ポリーニ+イタリアより凄いから、是非一度聞いてください) 先にこの2台のピアノを聞いていたら、それはそれで良いのだけれど。
まさに新鮮なブラームス像 ★★★★☆
アルゲリッチはデュオに燃えるタイプだとは、彼女がデュオ活動を活発化させてから随分明らかになったが、今回のブラームスはもの凄い世界だった。よく聴けば、ピアノを専門に演奏されてる方ならお判りかもしれませんが、ラビノヴィチには申し訳ないがアルゲリッチと技術の差が微妙にでているのがわかる。デュオでこういう問題はカヴァーしながら演奏すべきだがどうしても、特にハイドン変奏曲にあらわれている。しかし彼等の演奏は本当にスリリング且つ繊細で今、望み得る最良のデュオではないか。こういう演奏を聴くと、逆に正統派のガッシリ系の演奏(オピッツ、エッシェンバッハ、フランツ達に演奏して欲しいものだが・・・バッハ:2,3,4台の協奏曲CDを参照)が聴きたいと思った。