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死ねばいいのに

価格: ¥1,785
カテゴリ: 単行本
ブランド: 講談社
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面白い、面白いのだけど…… ★★★☆☆
タイトルは衝撃的。 ただ少し惜しい点がいくつか。 最初は、ケンジの設定である世間知らずの若者、というのも上手く表現出来ていて面白いと感じましたが… 読み進めていくにつれてそんな人間がこのような言葉を遣って相手を論破したりするんだろうか、と疑問に思ったり。 六章で今までの主人公の行動が繋がりますが、途中少し中弛みしてしまったように感じます。 しかし、誰もが感じているような傲慢な感情をバサリと切っていくのは爽快でした。 自分も切られた1人なので考えさせられた部分も多々ありました。 総合的に面白い作品なのでしょうけど、一概にそうは言えないような癖のある作品ですね。
流石の一言 ★★★★☆
一人のフリーターの男性が、4回しかあったことのない、何者かに殺された知人女性
の人となりを調べるため、彼女の友人知人・家族に話を聞きに行く話
こう書くと何の事ちゃ?と思う。そう、なんのこっちゃいなのだ。

彼女(アサミさん)の話をしたいのだけど、結局その関係者の話がメインになってくる。
今の現代人が抱えてる様々な、愚痴、不幸を、主人公の男性(ケンヤ)にぶつけ、
学識も常識も無いはずのケンヤが、カウンセラーのように、彼らをメッタキリ斬りし救って行く。
この辺の、いつの間にか立場が入れ替わる様や、愚痴や不幸をひっくり返す様は見事。
下手な作家が書いたら、絶対矛盾や歪み、強引さが目立つはずなのに、本作にはない。
あるのかも知れないが、上手さで見事にカバーされていて、驚く。

関係者はかなり極端な人が何人か居る、そこまではとは思うが、自分にも思い当たるな
という人は居るはず、私にはあった。登場人物と一緒にケンヤに指摘され、ちょっとハットさせられた。

幸せとは、出来事もさることながら、自分の気持ちしだいなのだなとこの本を読んで感じた。
見た目からの先入観の恐ろしさも感じる事が出来る。
とてもブラックだけど爽快な本だと思う。一読をお勧めします。
装丁とタイトルに魅かれたが・・・ ★★★☆☆
正直、期待はずれ。

愚直なまでにまっすぐに生きてみると、

この「男」のように他者の勝手な言い分がすべて「おかしい」=「死ぬしかないんじゃないか」

となるかもしれないのだが、この「男」の言い分をまともに聞くと、

やはり「死」を軽視した論法に帰結うるようなしないような・・・

結局何をいいたいかわからず、???な本。
何度見てもタイトルは衝撃的。 ★★★★☆
亜佐美と言う女の子が殺され、主人公の若者・渡来が、
その関係者に話を聞いていくというストーリー。
この主人公の行動も謎だし、言いたいことも謎で、
どうもよく分からないままに読んでいったという印象です。

この若者特有の話し方が、最初はちょっと新鮮で面白いと思ったのですが、
だんだんと鼻について、正直後半はきつかったです。
多分、そこも作者の狙いではあったと思います。

5話まで雑誌に連載され、最終章の6話は書き下ろしで、
一見付け足しに思えるところですが、
これが全体がきりっと締まって良かったです。
もし5話のままで終わっていたら、評価は3だったと思います。


みんなアサミのことが好きだったのに ★★★★☆
 各章は被害者の関係者が一人称で語る形式を取り、すべて準ひきこもりの若者が何者かに殺された知り合いの女性アサミについて尋ねる対話で構成されています。

 徐々に浮かび上がる被害者像。そして暴かれる関係者らが覆い隠していた秘密。ときにそれは彼ら自身が思いもよらなかったアサミの姿であったり、自らの姿であることも。

 若者は対人スキルに欠けた、一見非常識で傍若無人なDQNのようですが、関係者達が口を揃えたように「馬鹿にされて辛い(認めて欲しい)」「自分は悪くない(相手が悪い)」「勝ちたい(負けたくない)」と他人との関係の中に自らの幸福やら不幸やらを見つけようとするなかで、自分自身は他人との関わりに何も期待しない人間であることについて非常に自覚的です。

 結局、アサミがどういう人間で何を考えてたのか、なぜ犯人の手にかかって死ななければならなかったのかは最後までよくわかりません。客観的に見ればアサミは悲惨な人生を歩んだ、明らかに不幸な人間です。でも、本人は不幸だとは言ってなかった、無理してるようにも見えなかったというのも「真実」だったらしい。 唐突なようですが、たぶんアサミは菩薩です。

 最後に「君は人殺しだよ」といわれて犯人が「安心したように目を伏せた」のは、おそらく他人のことなんか解らなくて当たり前」なのに自己イメージが他人にそのまま伝わったからであるとともに、殺したアサミが「人間じゃなくて、何かもっと凄えもの」でなくてよかった、という二重の安堵だったように思います。

「幸せなおちびちゃん?私がサミシイかどうかは私が決めるの」は相田裕の『ガンスリンガー・ガール』のセリフですが、誰かが幸せか不幸かなんて他人が決めることはできないんでしょうきっと。湊かなえ原作・中島哲也監督の『告白』のような映画になったらとてもおもしろいだろうなあ、といまから当てもなく期待してます。

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