看取りとは
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一人の人間が自らの人生に幕を下ろし、その生きる力「命のバトン」を次の世代へと手渡していく−その尊い場面こそが看取りなのだと、柴田さんは語ります。
人口700人、在宅死亡率75%の隠岐・知夫里島で看取りの家「なごみの里」を始めた柴田久美子さんと初めて会ったのは、もう7〜8年前になる。それから5〜6回「なごみの里」を訪れたであろうか。そこにはいつも「幸齢者」に優しく寄り添う柴田さんとスタッフの皆さんがいた。この本は、介護のノウハウ本ではない。その先にある「死」とどう向き合えばいいのかを気づかせてくれる看取りの手引き書である。