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神は銃弾 (文春文庫)

価格: ¥870
カテゴリ: 文庫
ブランド: 文藝春秋
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私には合いませんでした。 ★☆☆☆☆
ヒロインのケイスはともかく、まずヒーローのボブのキャラクターが読み進んでも一向に輪郭が立ってこない。悪役のサイラスもカルト教団の教祖と言うカリスマ性はなくて、組織をマネージしてるリーダーシップもなく、どうみてもチンピラを3,4人引き連れてるケチな麻薬密売ギャングです。ついでに言うと重要な役回りのはずの誘拐されるボブの娘のギャビは、どういう精神状態なのか、悲しみ、痛み、父や母への思いなど全く触れられず、空気のようです。だから救出に必死になる主人公二人のリアリティが伝わってこないのかな。
ストーリーは、必然性の無い、あるいは偶然性に依存した、追いかけっこをずっとするんですが、そもそも何でケイスがこんなにサイラスに復讐したがるのかの動機もよく伝わらない。
で、やたらに下半身の名称が出てくるセリフ、単調な暴力シーンが延々と続き途中から辟易してしまいました。(ちなみに暴力シーンが駄目なわけではなくてトマス・ハリスは好き)かと思うと突然妙に会話が道徳的になったり宗教的になったりして、つまり料理で言えばカドが立った激辛スープにいろんな素材がバラバラに入ってる感じと言ったらいいか。
原書の帯の錚々たる作家の推薦文によると「ストーリーは驚きに満ちているし、キャラクターは脳裏にやきつくし、文体はコワク(変換できず)的で、会話のひとつひとつは重くて鮮やか」だそうですが、「すべてが全く正反対だ」、というのが正直な感想で、つまり、年寄りの私には全く合いませんでした。
あまりにも残酷なんだけど ★★★★★
 最初から度肝を抜かれる展開でした。 
 読み始めて、あまりの展開に、「え?そんなむごい展開になるの?」と何回も読み直してしまいました。
 「神は銃弾」というタイトルを何回も、確認しながら中身を読み進めていきました。このタイトルはうまいな〜と思いつつ・・・。
 物語は、救いようのない残酷さが満ちています。しかし、その中に希望があることが、一番すごい。
 かなり強烈な読書体験でした。久しぶりのヒット作品でした。
 映画化は無理だと思いますが、それでいいと思います。こんなすごい作品が映画化されたら、なんだか残念。
比喩地獄がなければ完璧なんだが… ★★★★☆
ノーテンキで大雑把なアメリカ人にこんな深い作家がいたのか!
本書で言及されている単純な二元論の悪の間違いを更に追求したい人は、
オクタビオ・パス か山本七平 の著作を薦める。
哲学的文学的なノワールなので、
純文学ファンによりいっそう受ける作品。
エンタメとしては、比喩表現がやり過ぎでうざい。
比喩地獄というギャグを自分で言ってるので、
許してやりたい気もするが、鼻につくので許しません。
比喩を刈り込んで2割ボリュームを落とせば、 完璧な作品になったろうに惜しい。
ノワールだがヒロインの方が多く人殺しするのが新鮮。
ヒーローはデスクカウボーイと揶揄されるヘタレだしなw
ヒーローの為にヒロインが活躍する異色作。
ヒーローの方が足手纏いであるww
プロットは単純だが、人間関係の描写が巧い。
ヒロインは犯されまくるが、
ヒーローとは恋仲にはならないのも新鮮!
セクースも武器の一種に過ぎない。
人間関係で大事なのは心の関係ざんす。
これを読んで心が揺すぶられない奴は読書する意味がない。

『デスク・カーボーイ』から“追跡者”へ ★★★☆☆
『神は銃弾』というカッコいいタイトルとCWA新人賞を受賞したことが動機で購読。
なにせ、形容詞がちりばめられていて、読み進められない。表現が重く、
ページを繰る手にサイド・ブレーキがかかった感じ。

保安官事務所刑事のボブがデスク・カーボーイから追跡者へと昇華する様が痛々しい。
同時に、刺々しいケイスと愛娘を奪還する旅をつうじて融合していくプロセスと、
ラストの清々しさが秀逸。
ハードで疲れる作品。 ★★★★☆
カルト集団にさらわれた娘を取り戻すために、娘の父親とカルト出身のヤク中女が手を組んで復讐の旅に出る、
という単純極まりない話のはずなのに・・・すごく読みにくい。
どこかのハードボイルドの登場人物が言いそうな小憎たらしい台詞を更に濃くしたような文体がひたすら続く。
更に、作品で書かれる「病んだアメリカ」とバイオレンス描写がきつくて、
冗談ではなく本当に体力を消耗する(笑)。
疲れているときは読まないほうがいいです。

もともと、「復讐」とか「銃弾」とかの方面に期待してたのでだけど、かなりあっさり終わってしまって肩透かし。
でも、この物語で一番面白かったのは、ボブとケイスが会話をしている場面だった。
「宗教は白人がこの世を支配するために生み出したシステム」だと言い、「宗教も政治も、銃弾という神には敵わない」と豪語する、ひたすら現状認識の女であるケイスと、
人を殺めながらも常識や神にすがろうとする男であるボブとの心の交流が、
このひたすら容赦がない世界観の中で唯一の「救い」に見える。
カルト集団のボスで、存在感ありまくりのサイラス。そしてフェリーマン。
どいつもこいつもかっこいい!