この本はロアルド・ダール最晩年に書かれました。
１月から１２月までを、こよなく愛してきた自然や思い出で彩ったエッセイ。
モグラの話、野鳥の話、イタズラの話、木々や草花、たからもの・・・。
好きなもの、時に嫌いなものも交えてゆったりした時間で書かれたであろう、この本は
読んでいる方も心穏やかにさせつつ、かつ心浮き立たせる。
私は、彼が幼少の頃から集めたという鳥の卵の殻のコレクションが羨ましくて仕方が無い。
高い木や岸壁すらよじ登って手に入れたという美しいに違いない卵達・・・。
昔、図鑑で観て憧れていたのだ。
何とかして手に入れたい、見てみたいと思っていた。
そうしていつの間にか、そんなことすら忘れていた。・・・
そんな、心当たりのある人に。